【CVE-2025-29411】iBanking v2.0.0に深刻な脆弱性、任意のPHPファイルアップロードによる遠隔からの攻撃が可能に
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記事の要約
- iBanking v2.0.0の脆弱性によりPHPファイルのアップロードが可能に
- Client Profile Update機能で任意のコード実行が可能
- CVSS 3.1でCritical(9.8)の深刻度に評価
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iBanking v2.0.0の任意のファイルアップロード脆弱性
米MITRE Corporationは2025年3月20日、Mart Developers社が開発するiBanking v2.0.0のClient Profile Update機能に任意のファイルアップロード脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性により攻撃者は細工されたPHPファイルをアップロードし任意のコードを実行可能となる。[1]
この脆弱性はCVSS 3.1で最も深刻なCriticalに分類され、スコアは9.8と評価されている。攻撃者は特別な権限や特殊な条件を必要とせずにリモートから攻撃を実行でき、機密性・完全性・可用性のすべてに重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
また米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)も3月24日に追加情報を公開し、この脆弱性に対するエクスプロイトコードが既に存在することを確認している。CISAの分析では、攻撃の自動化が可能であることも指摘されており、早急な対策が必要とされている。
iBanking v2.0.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-29411 |
影響を受けるバージョン | iBanking v2.0.0 |
脆弱性の種類 | CWE-434 Unrestricted Upload of File with Dangerous Type |
CVSS評価 | 9.8 (Critical) |
攻撃の自動化 | 可能 |
エクスプロイトの存在 | 確認済み |
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任意のファイルアップロード脆弱性について
任意のファイルアップロード脆弱性とは、Webアプリケーションにおいてユーザーがアップロードできるファイルの種類や内容が適切に制限されていない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 攻撃者が悪意のあるスクリプトファイルをアップロード可能
- サーバー上で任意のコードが実行される危険性
- システム全体の制御権が奪取される可能性
この脆弱性は特にPHPなどのサーバーサイドスクリプトを実行可能な環境で深刻な影響を及ぼす可能性がある。iBanking v2.0.0の事例では、Client Profile Update機能を介してPHPファイルがアップロード可能となっており、攻撃者はこの機能を悪用してシステムに対する完全なアクセス権を取得する可能性がある。
iBanking v2.0.0の脆弱性に関する考察
金融系システムにおける任意のファイルアップロード脆弱性の存在は、利用者の資産や個人情報に直接的な影響を及ぼす可能性があり、極めて深刻な問題である。特にiBankingのような銀行システムでは、取引データや顧客情報など機密性の高いデータが扱われているため、早急なセキュリティパッチの適用が必要不可欠だ。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、アップロードされるファイルの種類を厳密に制限する実装や、アップロードされたファイルの実行権限を適切に管理する仕組みの導入が重要となる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対策が求められるだろう。
金融システムのセキュリティ強化は今後も継続的な課題となることが予想される。特に昨今のサイバー攻撃の高度化に伴い、システムの開発段階からセキュリティを考慮したセキュアバイデザインの採用や、インシデント発生時の迅速な対応体制の整備が不可欠となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29411, (参照 25-04-03). 1069
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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