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【CVE-2025-3029】MozillaがFirefoxとThunderbirdのスプーフィング脆弱性を公開、特定のUnicode文字によるページの出所隠蔽が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • FirefoxとThunderbirdで特定のURLによるスプーフィング攻撃の脆弱性
  • Firefox 137未満とESR 128.9未満のバージョンが影響を受ける
  • 特定のUnicode文字を含むURLでページの真の出所を隠蔽可能

FirefoxとThunderbirdのスプーフィング脆弱性

Mozillaは2025年4月1日、FirefoxとThunderbirdに影響を与えるスプーフィング攻撃の脆弱性【CVE-2025-3029】を公開した。特定のUnicode文字を含むURLを使用することで、ページの真の出所を隠蔽できる深刻な問題が発見されている。この脆弱性はFirefox 137未満とFirefox ESR 128.9未満のバージョンに影響を与えることが判明した。[1]

本脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で7.3(High)と評価されており、攻撃者が特別な認証なしにネットワーク経由で攻撃を実行できる可能性がある。技術的な影響としては、機密性・整合性・可用性のそれぞれに対して部分的な影響が及ぶ可能性が指摘されている。

脆弱性の発見者はRenwa Hiwaで、MozillaはFirefoxおよびThunderbirdの各バージョンに対するセキュリティアドバイザリを公開している。SSVCの評価では、この脆弱性の自動化された攻撃は現時点では確認されていないものの、技術的な影響は部分的に存在すると評価されている。

影響を受けるバージョンまとめ

製品 影響バージョン
Firefox 137未満
Firefox ESR 128.9未満
Thunderbird 137未満
Thunderbird ESR 128.9未満

スプーフィング攻撃について

スプーフィング攻撃とは、通信やシステムにおいて正規のユーザーや機器になりすまして不正にアクセスを試みる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規のユーザーや機器になりすまして不正アクセスを実行
  • URLやIPアドレス、メールアドレスなどを偽装して攻撃を実施
  • ユーザーを騙して個人情報や認証情報を詐取する手段として使用

今回の脆弱性では、特定のUnicode文字を含むURLを使用することでページの真の出所を隠蔽し、ユーザーを騙すことが可能となっている。CWEではこの種の脆弱性をCWE-290(Authentication Bypass by Spoofing)として分類しており、認証をバイパスして不正アクセスを行う手法の一つとして認識されている。

FirefoxとThunderbirdの脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は、Webブラウザの基本的なセキュリティ機能であるオリジン表示に影響を与える重要な問題として捉える必要がある。特にFirefoxとThunderbirdという広く使用されているアプリケーションに影響があることから、多くのユーザーがリスクにさらされる可能性があり、早急な対応が求められるだろう。

この種の脆弱性は、フィッシング攻撃などのソーシャルエンジニアリング攻撃と組み合わされることで、より深刻な被害をもたらす可能性がある。URLの真の出所を隠蔽できることから、ユーザーが気付かないうちに悪意のあるサイトにアクセスしてしまう危険性が高まることが懸念される。

今後は、Unicode文字の処理に関するより厳密な検証やセキュリティチェックの強化が必要となるだろう。特にブラウザベンダーは、URLの表示方法やオリジン情報の提示方法について、より安全で直感的な実装を検討する必要がある。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3029, (参照 25-04-16).
  2. 1673

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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