【CVE-2025-2959】TRENDnet TEW-410APBにnullポインタ参照の脆弱性、ベンダー未対応で深刻度High評価に
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記事の要約
- TRENDnet TEW-410APBに深刻な脆弱性が発見
- HTTPリクエストハンドラーでnullポインタ参照の問題
- ベンダーは報告に対して未対応のまま脆弱性が公開
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TRENDnet TEW-410APB 1.3.06bにおけるnullポインタ参照の脆弱性
2025年3月30日、TRENDnet社のWi-Fiアクセスポイント製品TEW-410APB 1.3.06bにおいて、HTTPリクエストハンドラーの脆弱性が発見された。この脆弱性は/usr/sbin/httpdファイルのsub_4019A0関数でnullポインタ参照が発生する問題で、CVSSスコア7.1のHigh深刻度と評価されている。[1]
攻撃者はローカルネットワーク内からこの脆弱性を悪用することが可能で、認証なしで攻撃を実行できることが確認されている。VulDBの報告によると、この脆弱性は一般に公開されており、攻撃コードも入手可能な状態となっているが、TRENDnet社は早期の開示要請に対して何の対応も行っていない状況だ。
この脆弱性はCWE-476(NULLポインタ参照)およびCWE-404(サービス拒否)に分類されており、特にアベイラビリティへの影響が高いと評価されている。CVSS 4.0での評価では、攻撃の複雑さは低く、ユーザーの操作も不要とされており、可用性への影響が重大であることが指摘されている。
TRENDnet TEW-410APBの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-2959 |
影響を受けるバージョン | TEW-410APB 1.3.06b |
脆弱性の種類 | NULLポインタ参照、サービス拒否 |
CVSSスコア | 7.1 (High) |
攻撃条件 | ローカルネットワークからのアクセス、認証不要 |
影響範囲 | 可用性への重大な影響 |
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NULLポインタ参照について
NULLポインタ参照とは、プログラムがメモリアドレス0(NULL)にアクセスしようとする際に発生する深刻なプログラミングエラーのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- プログラムのクラッシュや異常終了を引き起こす可能性が高い
- サービス拒否攻撃に悪用される可能性がある
- メモリ管理の不備により発生する一般的な脆弱性
TRENDnet TEW-410APBの事例では、HTTPリクエストハンドラーのsub_4019A0関数においてNULLポインタ参照が発生することが確認されている。この種の脆弱性は、攻撃者によって悪用されると対象システムのサービスが停止する可能性があり、特にネットワーク機器では深刻な影響をもたらす可能性が高い。
TRENDnet TEW-410APBの脆弱性に関する考察
TRENDnet社がセキュリティ研究者からの報告に対して応答を行っていない点は、製品のセキュリティ管理体制に重大な問題があることを示唆している。特にネットワーク機器においては、発見された脆弱性に対する迅速な対応が不可欠であり、このような対応の遅れは組織のセキュリティポリシーの見直しが必要であることを示唆している。
今後、この脆弱性が悪用された場合、ネットワークの可用性に重大な影響を及ぼす可能性が高く、早急なファームウェアアップデートの提供が求められる。特にローカルネットワークからの攻撃が可能であり認証も不要という点は、企業や組織のネットワークセキュリティにとって大きなリスクとなっている。
セキュリティコミュニティとの協力関係の構築や、脆弱性報告に対する適切な対応プロセスの確立が不可欠だ。また、製品開発段階でのセキュリティテストの強化や、サードパーティによるセキュリティ監査の実施など、より包括的なセキュリティ対策の導入を検討する必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-2959」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2959, (参照 25-04-18). 2104
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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