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公開：2025-04-22

NTT-ATがTranscelestialのワイヤレスレーザー通信システムCENTAURIを国内展開、高速大容量通信の実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTT-ATがTranscelestial製ワイヤレスレーザー通信システム機器CENTAURIを展開
• 最大25Gbpsの高速通信を実現し、光ファイバ回線と同等の性能を提供
• OPIE'25展示会で製品を紹介予定

NTT-ATがワイヤレスレーザー通信システムCENTAURIの国内提供を開始

NTTアドバンステクノロジ株式会社は、シンガポールのTranscelestial Technologies社が開発したワイヤレスレーザー通信システム機器CENTAURIの日本国内での取り扱いを開始した。独自の光学設計とAIを用いた高度な信号処理技術により、従来のFSO技術と比較して設置から通信確立までの時間を大幅に短縮し、安定した通信環境を提供することが可能になっている。^[1]

CENTAURIは波長1550nmのレーザー光を用いた空間伝送用の通信機器であり、最大25Gbpsの高速通信を実現することができる。従来のFSO技術では設置から起動までに複雑な作業が必要で時間がかかり、大気擾乱による切断リスクも存在していたが、CENTAURIではこれらの課題を大きく改善している。

NTT-ATは4月23日から25日までパシフィコ横浜で開催される展示会OPIE'25にCENTAURIを出展する予定だ。離島間やビル間などの恒久的なP2P通信に加え、イベント会場での一時的な需要増加や災害時の臨時通信設備としても活用が期待されている。

CENTAURIの主な特徴まとめ

CENTAURIの詳細はこちら

FSOについて

FSO（Free space optical communication）とは、レーザー光を用いて空間を介して通信を行う技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 光ファイバケーブルを使用せず、空間伝送で高速通信を実現
• 指向性の高いレーザー光により、高いセキュリティ性を確保
• 物理的な配線工事が不要で、柔軟な通信環境の構築が可能

従来のFSO技術では、大気の温度変化による影響を受けやすく、通信の安定性に課題があった。CENTAURIではAIを活用した信号処理技術により、これらの課題を解決し、より安定した通信環境を実現している。

ワイヤレスレーザー通信システムCENTAURIに関する考察

CENTAURIの登場により、光ファイバの敷設が困難な環境でも高速かつ安定した通信インフラの構築が可能になった。特に都市部での建物間通信や災害時の臨時回線構築において、迅速な対応が可能になることで、通信インフラの冗長性と柔軟性が大きく向上するだろう。

今後の課題として、気象条件による通信品質への影響や、長距離伝送時の信号減衰への対策が挙げられる。これらの課題に対しては、AIによる信号処理技術のさらなる進化や、複数経路での冗長化などの対策が有効となる可能性が高い。

将来的には5G/6Gネットワークのバックホールとしての活用も期待される。従来の有線インフラと組み合わせることで、より強靭で柔軟な通信ネットワークの構築が可能になるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NTT-ATがビジネス化を進めるTranscelestial製ワイヤレスレーザー通信システム機器「CENTAURI」を「OPIE’25」で展示 | エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000023654.html, (参照 25-04-22).
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