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【CVE-2025-29462】Tenda Ac15に深刻なバッファオーバーフロー脆弱性、リモート攻撃による不正アクセスのリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tenda Ac15にバッファオーバーフロー脆弱性が発見
  • CVSS基本値9.8のクリティカルな脆弱性
  • HTTPリクエスト処理時にスタックバッファーが上書き

Tenda Ac15 V15.13.07.13のバッファオーバーフロー脆弱性

MITREは2025年4月3日、Tenda Ac15 V15.13.07.13に深刻なバッファオーバーフロー脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-29462】として識別されており、HTTPリクエストメッセージの処理時にwebCgiGetUploadFile関数がsocketRead関数を呼び出す際に発生することが確認されている。[1]

この脆弱性はCVSS基本値9.8のクリティカルな評価を受けており、攻撃者による遠隔からの不正アクセスが可能となる危険性がある。脆弱性の種類はCWE-120に分類される古典的なバッファオーバーフローであり、入力サイズのチェックが適切に行われていないことが原因となっている。

CISAの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であることが指摘されている。脆弱性の検証コードも既に公開されており、早急な対策が必要とされる状況となっている。

Tenda Ac15の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-29462
CVSS評価 9.8(CRITICAL)
影響を受けるバージョン V15.13.07.13
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー(CWE-120)
攻撃の条件 リモートからの攻撃が可能、認証不要
技術的影響 機密性・完全性・可用性すべてに高い影響

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ領域を超えた書き込みによりシステムクラッシュや任意コード実行の可能性
  • 入力値の適切な検証がない場合に発生する典型的な脆弱性
  • スタック領域やヒープ領域で発生する可能性がある重大な脆弱性

本件のTenda Ac15の脆弱性では、HTTPリクエスト処理時にwebCgiGetUploadFile関数がsocketRead関数を呼び出す際にスタック上のバッファオーバーフローが発生する。この種の脆弱性は攻撃者による任意のコード実行を可能にし、システム全体のセキュリティを危険にさらす可能性がある。

Tenda Ac15の脆弱性に関する考察

Tenda Ac15の脆弱性は、IoT機器のセキュリティ設計における基本的な問題を浮き彫りにしている。入力値の検証という基本的なセキュリティ対策が実装されていないことは、開発プロセスにおけるセキュリティテストの不足を示唆しており、今後はセキュアコーディングの徹底とコードレビューの強化が求められるだろう。

この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、攻撃者による大規模なスキャンと攻撃が予想される。ファームウェアのアップデートによる修正が提供されるまでの間、ネットワークの分離やアクセス制限などの暫定的な対策を検討する必要があるだろう。

IoT機器のセキュリティ問題は今後も増加することが予想され、メーカーには脆弱性の早期発見と迅速な対応が求められる。特にリモートからの攻撃が可能な脆弱性については、発見から修正までの時間を最小限に抑えるための体制作りが重要となってくるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-29462」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29462, (参照 25-04-25).
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