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【CVE-2025-3131】DrupalのECAモジュールでCSRF脆弱性が発見、複数バージョンのアップデートが必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • DrupalのECAモジュールにCSRF脆弱性が発見される
  • 複数のバージョンが影響を受け、修正版がリリース
  • CISSベクトルスコアは5.4でMedium評価

DrupalのECAモジュールのCSRF脆弱性

Drupal.orgは2025年4月9日、Event - Condition - Action(ECA)モジュールにおけるクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性を発表した。この脆弱性は複数のバージョンに影響を与えており、バージョン1.1.12未満、2.0.16未満、2.1.7未満、1.2系列の全バージョンが対象となっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2025-3131】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352)に分類されている。NVDの評価によると、CVSSスコアは5.4でMedium(中程度)の深刻度と評価されており、ネットワークを介した攻撃が可能だとされている。

修正版の開発にはBenji Fisher、Jürgen Haas、Lee Rowlandsらが関与しており、脆弱性の発見者はJuraj Nemecである。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは、速やかに最新バージョンへのアップデートを実施することが推奨されている。

ECAモジュールの影響を受けるバージョンまとめ

バージョン系列 影響を受けるバージョン
1.1系列 0.0.0から1.1.12未満
2.0系列 2.0.0から2.0.16未満
2.1系列 2.1.0から2.1.7未満
1.2系列 全バージョン

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)について

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ログイン済みの正規ユーザーになりすまして不正なリクエストを送信する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの認証情報を悪用して不正な操作を実行
  • 被害者のブラウザに保存された認証情報を利用
  • 正規のユーザーセッションを悪用した攻撃が可能

CSRFはWebアプリケーションの脆弱性の中でも特に重要な問題の一つとされており、適切な対策が必要不可欠である。DrupalのECAモジュールにおけるこの脆弱性は、攻撃者が正規ユーザーの権限で不正な操作を実行できる可能性があるため、早急な対応が求められている。

DrupalのECAモジュールの脆弱性に関する考察

ECAモジュールの複数バージョンに影響を与えるCSRF脆弱性の発見は、Drupalのセキュリティ管理における重要な転換点となる可能性がある。特に影響を受けるバージョンが広範囲に及んでおり、多くのユーザーが影響を受ける可能性があることから、包括的なセキュリティ対策の見直しが必要になるだろう。

今後の課題として、モジュールの開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が挙げられる。特にCSRFのような基本的な脆弱性が複数のバージョンにわたって存在していたことは、開発プロセスの見直しが必要であることを示唆している。

将来的には、自動化されたセキュリティテストの導入やコードの静的解析ツールの活用を強化することで、同様の脆弱性の早期発見が可能になるだろう。Drupalコミュニティには、セキュリティ体制の強化とモジュール開発者への支援拡充が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3131」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3131, (参照 25-04-30).
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