セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-30

【CVE-2025-3336】codeprojects Online Restaurant Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、早急な対策が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Online Restaurant Management System 1.0に深刻な脆弱性
• member_save.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性
• CVSS v4.0で深刻度「MEDIUM」のスコア6.9を記録

codeprojects Online Restaurant Management System 1.0の脆弱性

codeprojects社は2025年4月7日、Online Restaurant Management System 1.0においてSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は/admin/member_save.phpファイル内の未特定のコードに存在しており、last引数の操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となっている。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を開始することが可能であり、エクスプロイトコードも既に公開されている状態だ。CVSSスコアはバージョン4.0で6.9（MEDIUM）、バージョン3.1と3.0で7.3（HIGH）を記録しており、システムへの影響度は深刻なレベルとなっている。

VulDBによって【CVE-2025-3336】として識別されたこの脆弱性は、CWEにおいてSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）の2つのタイプに分類されている。攻撃には特権レベルやユーザーインタラクションが不要であることから、早急な対策が求められる状況となっている。

CVE-2025-3336の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在
• 適切なパラメータ化やエスケープ処理で防御が可能

今回発見された脆弱性では、member_save.phpファイル内のlast引数に対する入力値の検証が不十分であることが問題となっている。この種の脆弱性は、データベースへの不正アクセスや情報漏洩につながる可能性が高く、早急な対策が必要とされるセキュリティ上の重大な問題として認識されている。

Restaurant Management System脆弱性に関する考察

Restaurant Management SystemのSQLインジェクション脆弱性は、飲食店の顧客データや決済情報など重要な情報が格納されているデータベースへの不正アクセスを可能にする深刻な問題である。この脆弱性が悪用された場合、個人情報の漏洩や不正な取引記録の改ざんなど、飲食店の業務に重大な影響を及ぼす可能性が高いだろう。

対策として、prepared statementの使用やエスケープ処理の実装、入力値のバリデーション強化など、基本的なセキュリティ対策の見直しが求められる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、類似の脆弱性を早期に発見できる体制を整えることも重要だ。

今後は、PHPのバージョンアップに伴うセキュリティ機能の強化や、SQLインジェクション対策のためのフレームワークの導入も検討すべきである。Restaurant Management Systemの開発者には、セキュリティを考慮したコーディング規約の策定と遵守が望まれるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3336」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3336, (参照 25-04-30).
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