セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-30

【CVE-2025-3822】SourceCodesterの医療システムに重大な脆弱性、パスワード変更機能に深刻な欠陥

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Web-based Pharmacy Product Management Systemにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• パスワード変更機能に関連する重大な欠陥を確認
• 脆弱性情報が公開され早急な対応が必要

SourceCodester製品のセキュリティ脆弱性

SourceCodester社のWeb-based Pharmacy Product Management System 1.0において、2025年4月20日にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された。この脆弱性は、パスワード変更機能（changepassword.php）に存在し、txtconfirm_password、txtnew_password、txtold_passwordの各パラメータを操作することで悪用される可能性がある。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃可能であり、既に一般に公開されているため早急な対策が必要となっている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で4.8（MEDIUM）と評価されており、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

また、この脆弱性はCWE-79（クロスサイトスクリプティング）およびCWE-94（コードインジェクション）に分類されており、特権レベルは高いものの、ユーザーの関与が必要とされている。脆弱性の悪用により、情報の完全性に軽度の影響が及ぶ可能性がある。

脆弱性の詳細情報まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッションハイジャックやフィッシング攻撃に悪用される可能性がある

Web-based Pharmacy Product Management Systemの場合、パスワード変更機能において入力値の検証が不十分であり、悪意のあるスクリプトが注入される可能性がある。このような脆弱性は、適切な入力値のバリデーションやエスケープ処理を実装することで防ぐことができる。

Web-based Pharmacy Product Management Systemの脆弱性に関する考察

医療関連システムにおけるセキュリティ脆弱性の発見は、患者データの保護という観点で重大な問題となり得る。パスワード変更機能における脆弱性は、システム全体のセキュリティを危険にさらす可能性があり、特に医療情報のような機密性の高いデータを扱うシステムでは深刻な影響をもたらす可能性がある。

対策として、入力値の厳格なバリデーション実装やセキュアコーディングガイドラインの徹底的な遵守が必要となる。また、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施により、同様の問題の早期発見と対処が重要である。

今後は、医療システム開発におけるセキュリティ要件の厳格化や、開発段階からのセキュリティテストの実施が求められる。特に患者情報を扱うシステムでは、より厳密なセキュリティ基準の適用と定期的な見直しが必要だろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3822」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3822, (参照 25-04-30).
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