IPAが日本企業1,349社のDX推進指標を分析、多くの企業が散発的実施段階にとどまる状況が明らかに
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記事の要約
- IPAがDX推進指標の自己診断結果1,349件を分析したレポートを公開
- 多くの企業のDX推進が「一部での散発的実施」段階
- DX推進の成熟度レベル4以上は全体の1%未満
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IPAが企業のDX推進状況を分析したレポートを公開
独立行政法人情報処理推進機構は5月7日、日本企業におけるDXの現状や実態を把握することを目的として、企業から提出された1,349件のDX推進指標自己診断結果を分析した「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2024年版)」を公開した。2025年の崖を目前に控える中、企業のDX推進の実態が明らかになっている。[1]
DX推進の成熟度は「レベル0~レベル2未満」に大きく偏っており、全社戦略に基づく実施がなされているレベル3以上の企業は極めて少ない状況となっている。多くの企業のDX推進は部門単位での試行・実施にとどまっており、全社的な取り組みには至っていないことが明らかになった。
全指標における現在値の平均は1.67、目標値は3.34となっており、その差は1.67ポイントに上っている。経営視点指標およびIT視点指標においてもほぼ同様の差が見られ、企業がDX推進の目標を達成するためには経営とITの両面からの取り組みが必要不可欠である。
DX推進指標の分析結果まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
分析対象期間 | 2024年1月1日から12月31日 |
分析対象件数 | 1,349件(重複や不備等を除いた数) |
現在値の平均 | 1.67(全指標) |
目標値の平均 | 3.34(全指標) |
レベル4以上の企業割合 | 全体の1%未満 |
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DX推進指標について
DX推進指標とは、企業のDX推進状況を自己診断するためのツールであり、経営とITの両面から設定された35項目の指標について、各企業が0から5の6段階で評価を行うものである。以下のような特徴を持つ評価基準となっている。
- レベル0からレベル5までの6段階評価システム
- 経営視点とIT視点の両面からの総合的な評価
- 企業のDX推進における課題の可視化
DX推進指標の評価では、レベル0が「未着手」、レベル5が「デジタル企業としてグローバル競争を勝ち抜くことのできるレベル」と定義されている。2019年の運用開始以降、IPAは毎年分析レポートを公開しており、日本企業のDX推進状況の継続的な把握と適切な政策立案に活用されている。
参考サイト
- ^ 独立行政法人情報処理推進機構. 「プレス発表DX推進指標の自己診断結果1349件を分析したレポートを公開 | プレスリリース | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」. https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2025/press20250507.html, (参照 25-05-09). 5600
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