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公開：2025-05-09

MicrosoftがWSLにFedora Linuxを追加、tarベース新アーキテクチャの採用でディストリビューション拡充へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MicrosoftがWSLに「Fedora Linux」を公式追加
• Fedora Linux 42からtarベースの新アーキテクチャを採用
• GUIアプリのハードウェアアクセラレーション対応を計画

Fedora LinuxがWSLの公式ディストリビューションに追加

Microsoftは2025年5月6日、Windows Subsystem for Linux（WSL）の公式ディストリビューションリストにFedora Linuxを新たに追加したことを発表した。Fedora Project主導のもと、Fedora Linux 42からtarベースの新しいアーキテクチャを採用したWSLイメージの提供が開始されることになった。^[1]

インストールはコマンド「wsl --install FedoraLinux-42」で実行でき、起動時にはユーザー名の入力のみで設定が完了する。デフォルトではパスワードは設定されず、sudoコマンドが使用できるwheelグループにユーザーが所属する仕組みとなっている。

Fedora LinuxはGCCやLLVM、Golang、Ruby、PHPなど最新の開発ツールを標準で搭載しており、Flatpakを使用したGUIアプリケーションのインストールにも対応している。Flatpakはデフォルトでは同梱されていないため、別途インストールとセットアップが必要となる。

Fedora Linux 42の主な機能まとめ

Windows Subsystem for Linuxについて

Windows Subsystem for Linux（WSL）とは、Windows上でLinuxのバイナリ実行ファイルを直接実行できるようにするための互換レイヤーのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• Windowsカーネルと統合されたLinux実行環境を提供
• 複数のLinuxディストリビューションを同時に実行可能
• Windowsとの高度なファイルシステム統合を実現

WSLはWindowsとLinuxの両環境を効率的に活用したい開発者のニーズに応えるため、Microsoft Store経由で様々なLinuxディストリビューションを提供している。今回のFedora Linuxの追加により、開発者はより多様な選択肢を得ることが可能になった。

Fedora Linux 42のWSL対応に関する考察

Fedora LinuxのWSL対応は、Windowsプラットフォーム上でのLinux開発環境の選択肢を大きく広げる重要な一歩となっている。特にtarベースの新アーキテクチャの採用により、WSLイメージのビルドと提供プロセスが効率化され、より安定した開発環境の実現が期待できるだろう。

今後の課題として、GUIアプリケーションのハードウェアアクセラレーション対応やFlatpakエクスペリエンスの改善が挙げられる。特にGUIアプリケーションの実行性能は開発者の生産性に直結するため、ハードウェアアクセラレーションの実装は重要な意味を持つと考えられる。

WSL上でのFedora Linuxの活用は、クロスプラットフォーム開発の新たな可能性を切り開くものとなるだろう。最新の開発ツールチェーンを標準搭載している点は、特にオープンソース開発者にとって魅力的な要素となっている。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Fedora Linux is now an official WSL distro - Windows Command Line」. https://devblogs.microsoft.com/commandline/fedora-linux-is-now-an-official-wsl-distro/, (参照 25-05-09).
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2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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