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公開：2025-05-11

ソニーグループとバンダイナムコHDがGaudiyへ100億円出資、3社で戦略的パートナーシップを開始しエンターテインメント領域のグローバル展開を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソニーとバンダイナムコHDがGaudiyへ100億円出資
• 3社でエンターテインメントとテクノロジー領域の戦略提携
• グローバル展開とIP価値最大化を目指す連携体制構築

ソニーグループとバンダイナムコHDによるGaudiyへの戦略的出資

ソニーグループとバンダイナムコホールディングスは2025年5月8日、エンターテインメントとテクノロジー領域における戦略的パートナーシップの開始を発表した。両社はGaudiyに対して総額100億円の資金調達を実施し、日本発IPのグローバル展開と新たなエコシステムの創出を目指している。^[1]

GaudiyはファンとIPをつなぐコミュニティプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を展開しており、2025年には世界最大級のアニメ・マンガコミュニティサイト「MyAnimeList」をグループに迎え入れることで、グローバルファンとの接点を強化する。MyAnimeListは会員登録者数1,950万人、海外利用率99％を誇るプラットフォームである。

3社の戦略的パートナーシップでは、グローバル展開、IP創出、データ活用、ブロックチェーン、生成AIの5つを重点テーマとして掲げている。ソニー傘下のCrunchyrollやGaudiy傘下のMyAnimeList、BNHDのIP展開を連携させることで、日本発コンテンツの海外展開を加速させる方針だ。

戦略的パートナーシップの詳細

戦略的パートナーシップについて

戦略的パートナーシップとは、企業同士が経営資源を相互に活用し、競争優位性を高めるための協力関係を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 経営資源の相互活用による相乗効果の創出
• リスクとコストの分散による事業展開の効率化
• 市場における競争力強化と新規事業創出の促進

今回の戦略的パートナーシップでは、ソニーグループのCrunchyroll、GaudiyのMyAnimeList、バンダイナムコHDのIP展開力を組み合わせることで、日本発コンテンツの世界展開を加速させる。3社の強みを活かした新たなエコシステムの構築により、グローバルなエンターテインメント市場での価値創造を目指している。

エンターテインメント業界の戦略的提携に関する考察

日本のコンテンツ産業は世界的な影響力を持つまでに成長しており、海外売上は半導体や鉄鋼などの主要輸出産業に匹敵する規模となっている。世界のキャラクターIPのメディアミックス収益ランキングでもTOP25のうち10を日本のIPが占めており、今回の戦略的提携はこの優位性をさらに強化する取り組みとなるだろう。

テクノロジーの進化により、エンターテインメントコンテンツ産業は従来の枠を超えて他産業へと波及する可能性を秘めている。ブロックチェーンや生成AIなどの先端技術を活用した新たな体験の創出は、IPとファンの関係性を大きく変革する可能性を持つのだ。

今後は各社が持つデータアセットの連携や活用が重要な課題となるだろう。パーソナライズされたエンターテインメント体験の提供や、クリエイターが正当に報われる還元の仕組みの構築など、業界全体のエコシステム変革にも注目が集まる。

参考サイト

1. ^ SONY. 「ソニーグループ、バンダイナムコホールディングス、Gaudiyが戦略的パートナーシップを開始。資本参画と協業でエンタメの未来を共創。」. https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202505/25-0508/, (参照 25-05-11).
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