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公開：2025-05-16

AGRISTと共立電照、AIとLEDで次世代いちご栽培へ実証実験開始、1粒1000円ブランドも開発

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• AGRISTと共立電照がAIロボットとLED照明を用いたいちご栽培の実証実験を開始
• 1粒1000円の高価格帯ブランド「Miyazaki ICHIGO "M"」開発
• ふるさと納税や高級ホテルへの販売を視野に入れたテストマーケティング実施

AIロボット×LEDによる次世代いちご栽培実証実験開始

AGRIST株式会社と株式会社共立電照は2025年5月15日、AI搭載自動収穫ロボットとLED照明を活用した次世代いちご栽培の実証実験を開始したことを発表した。この取り組みは、深刻な農業人材不足や気候変動といった課題解決を目指しているのだ。

両社はそれぞれの強みを活かし、AIによるデータ駆動型栽培と植物工場でのAIロボット×LED栽培、そしてプレミアムブランド「Miyazaki ICHIGO "M"」の開発と市場開拓を行う。露地栽培においても高設栽培を導入し、観光農園としての活用も検討している。

実証実験は3年間を予定しており、1年目は露地栽培でのデータ収集とテストマーケティング、2年目は植物工場での本格運用、3年目は他地域への展開を目指す。将来的には栽培システム全体のパッケージ化と海外展開も視野に入れている。

本実証実験は、単なる技術実証にとどまらず、プレミアムブランドの開発と市場開拓、そしてシステム全体のパッケージ輸出までを見据えた戦略的な取り組みである。

実証実験概要

プレスリリース

AI自動収穫ロボットについて

AGRIST社が開発したAI自動収穫ロボットは、いちごの収穫作業の自動化・省力化を実現する。このロボットは、熟練の技術を必要とする収穫作業を効率化し、人手不足に悩む農家の収益性向上に貢献するのだ。

• 収穫作業の自動化
• 省力化による人件費削減
• 収穫効率の向上

AIによる画像認識技術とロボットアームの精密な制御により、熟練の技術者と同等の収穫精度を実現している。これにより、高品質ないちごを安定的に収穫することが可能となる。

Miyazaki ICHIGO "M"プロジェクトに関する考察

本プロジェクトは、AIとLED技術を駆使した革新的ないちご栽培モデルの構築を目指す点で高く評価できる。高品質ないちごの安定供給を実現し、日本の農業の持続可能性に貢献する可能性を秘めているのだ。しかし、高価格帯ブランドであるため、市場の需要や消費者の受け入れ度合いが課題となるだろう。

高設栽培や植物工場の導入には、初期投資費用が大きく、中小規模の農家にとって導入障壁となる可能性がある。また、AIロボットやLED照明の維持管理にもコストがかかるため、経済的な側面からの検討も必要となるだろう。これらの課題をクリアするために、政府による補助金制度の活用や、リース方式による導入支援などが考えられる。

将来的には、本プロジェクトで培われた技術やノウハウを他の農作物や地域にも展開することで、日本の農業全体を活性化させることが期待される。さらに、海外への技術輸出も視野に入れ、グローバルな視点での展開も重要となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「1粒1000円いちごの特産品開発で、スタートアップと宮崎県の企業が新規事業を創出。AIロボット×LEDで次世代いちご栽培へ実証実験を開始。持続可能な農業に貢献 | AGRIST株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000142.000050444.html, (参照 25-05-16).
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