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公開：2025-05-16

TXP Medical、生成AI搭載カルテアプリSpeechERの牧田総合病院でのトライアル開始、医療DX推進へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 生成AI搭載音声入力/OCRカルテアプリ「SpeechER」のトライアル開始
• 牧田総合病院で救急外来を中心にトライアル実施
• 音声入力による診療記録入力時間最大70%削減を目指す

生成AI搭載音声入力/OCRカルテアプリ「SpeechER」トライアル開始

TXP Medical株式会社は2025年5月3日、生成AIを活用した音声入力カルテアプリ「SpeechER」のトライアル運用を、社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院にて開始したと発表した。年間救急車台数6000台超の同病院では、医療従事者の業務負担軽減と医療の質向上を目指し、救急外来を中心としたトライアルを実施するのだ。

「SpeechER」は、医師や看護師が業務フローに適合するよう設計されたAI搭載の音声入力/OCRカルテアプリである。スマートフォンに話しかける、またはメモや数値の写真を撮るだけで、生成AIが診療記録に必要な情報を構造化・変換し、適切な記録フォーマットに変換する。音声認識、OCR、専門用語辞書、多言語対応といった複数の技術を統合し、操作性と記録精度の両立を実現しているのだ。

本トライアルでは、専用アプリ搭載スマートフォンによる音声入力と既存システム「NEXT Stage ER」との連携を中心に、医師、救命士、看護師計31名(常勤9名、非常勤22名)が参加する。現場の診療フローへの組み込みやすさ、構造化された診療データの質と利活用可能性を検証する予定だ。

TXP Medicalは、トライアルの結果を踏まえ、「SpeechER」の機能強化と他医療機関での実証拡大を進める計画だ。

「SpeechER」トライアル概要

SpeechER製品ページ

SpeechERの主な機能

SpeechERは、医療現場の業務効率化に貢献する様々な機能を備えている。音声入力機能は、医療現場での自由発語から必要情報を抽出・構造化し、所定の記録フォーマットへ自動整形する。

• 音声入力によるカルテ作成
• 医療用語の自動変換
• OCR機能による画像からの文字認識

これらの機能により、医師や看護師は診療に集中でき、記録業務の負担を軽減できるのだ。

SpeechERトライアルに関する考察

SpeechERのトライアルは、医療現場におけるDX推進において重要な一歩となるだろう。音声入力によるカルテ作成は、医師や看護師の業務効率化に大きく貢献し、医療の質向上にもつながる可能性を秘めている。しかし、導入にあたっては、システムの安定性やセキュリティ対策、医療現場特有の専門用語への対応など、様々な課題をクリアする必要があるだろう。

起こりうる問題としては、音声認識の精度や、システム障害によるデータ消失などが考えられる。解決策としては、高精度な音声認識技術の開発、データバックアップシステムの導入、万が一の障害発生時の対応マニュアルの作成などが挙げられる。さらに、多様な医療現場に対応できるよう、柔軟なシステム設計も重要となるだろう。

今後追加してほしい機能としては、患者の情報と連携したより高度な情報分析機能や、他システムとのシームレスな連携機能などが考えられる。これらの機能強化により、SpeechERは医療現場における更なる効率化と高度化に貢献し、医療従事者の負担軽減と医療の質向上に大きく寄与するだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「生成AI搭載の音声入力/OCRカルテアプリ「SpeechER」、牧田総合病院にてトライアルを開始 | TXP Medical株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000031630.html, (参照 25-05-16).
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