レバテック調査：第二新卒IT人材採用拡大、早期離職防止策が課題に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

レバテックが第二新卒IT人材採用に関する調査結果を発表
採用担当者の約4割が採用人数増加、7割が未経験者採用と回答
早期離職懸念も高く、定着支援策の重要性が浮き彫りになった

第二新卒IT人材採用に関する調査結果発表

レバレジーズ株式会社傘下のレバテック株式会社は、2025年5月21日、第二新卒のIT人材を採用する企業213社を対象とした採用実態調査の結果を発表した。この調査は2025年4月24日から28日にかけてインターネット調査で行われ、有効回答数は213名だったのだ。

調査によると、採用担当者の約4割が昨年度と比較して第二新卒のIT人材採用人数を増加させていると回答した。採用理由としては「即戦力の確保」が最も多く、次いで「新卒採用に苦戦しているため」「基本的な研修を簡略化できるため」が同率2位となった。企業の第二新卒採用への積極的な姿勢がうかがえる結果だ。

さらに、第二新卒採用において、約7割の企業がエンジニア未経験者を採用していると回答している。その理由は「ポテンシャルへの期待」が最も多く、将来的な成長を見込んで積極的に未経験者も採用している企業が多いことがわかった。

調査結果詳細

項目	詳細
調査対象	IT人材の第二新卒採用担当者213名
調査期間	2025年4月24日～2025年4月28日
採用人数増加	38.5%
エンジニア未経験者採用	70%超
採用して良かった理由1位	教育コストを抑えることができた(41.3%)
早期離職懸念	約8割
早期離職懸念理由1位	前職を短期間で退職している可能性(64.5%)
早期離職防止策1位	入社理由の深堀り(35.2%)

レバテック株式会社

早期離職防止策

第二新卒のIT人材採用において、早期離職は大きな課題となっている。約8割の企業が早期離職を懸念しており、その理由として「前職を短期間で退職している可能性」「環境変化への対応力や困難への耐性が低い可能性」などが挙げられている。

入社理由の徹底的なヒアリング
充実した研修プログラムの提供
メンター制度などの導入

これらの対策によって、ミスマッチを防ぎ、第二新卒の定着率向上に繋げることが重要だ。

第二新卒IT人材採用に関する考察

今回の調査結果から、第二新卒のIT人材採用は、企業にとって教育コスト削減や組織活性化に繋がる有効な手段であることが示唆された。しかし、早期離職のリスクも高く、採用後の定着支援が成功の鍵となるだろう。企業は、採用段階での入社意欲の確認だけでなく、入社後の継続的なサポート体制の構築に力を入れる必要があるのだ。

今後、IT業界における人材獲得競争はますます激化すると予想される。企業は、第二新卒を含む多様な人材を採用し、育成していく戦略を立てることが重要となるだろう。そのためには、個々の能力やキャリアプランに合わせた柔軟な人事制度の構築も必要となる。

また、未経験者採用においては、育成コストや教育体制の整備が課題となる。企業は、効果的な研修プログラムやメンター制度などを導入し、未経験者でも安心してスキルアップできる環境を整える必要がある。そうすることで、優秀な人材を確保し、企業の成長に貢献できる人材を育成できるだろう。