セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-27

テリロジー、AironWorks社のAIセキュリティ訓練プラットフォーム販売開始、標的型攻撃対策強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• テリロジーがAironWorks社のAIセキュリティ訓練プラットフォームの取り扱いを開始
• AIによる標的型攻撃メールの自動生成と個別最適化された訓練を提供
• 従業員のセキュリティリテラシー向上と訓練運用の負担軽減を実現

テリロジー、AironWorks社のAIセキュリティ訓練プラットフォーム販売開始

株式会社テリロジーは2025年5月26日、AIサイバーセキュリティプラットフォームを提供するAironWorks株式会社と販売代理店契約を締結し、AironWorks社の次世代型セキュリティ訓練プラットフォームの販売を開始したと発表した。このプラットフォームは、AIによる自動化と個別最適化で、標的型攻撃への対応力を高めつつ、訓練運用の負担を大幅に軽減するソリューションだ。

近年、標的型メール攻撃による被害が依然として増加しており、高度なセキュリティ対策を導入していても、従業員の判断ミスによる被害が多いのが現状である。生成AIの台頭により、攻撃メールはますます巧妙化しており、従来のセキュリティ対策だけでは不十分となっているのだ。このプラットフォームは、AIがリアルな標的型攻撃メールを自動生成し、従業員に定期的な模擬訓練を実施することで、こうした課題に対応する。

さらに、各従業員の行動データに基づいて訓練内容を最適化することで、効果的かつ継続的な学習を実現する。動画やクイズを取り入れた学習形式により、直感的かつ実践的な理解を促進し、個々の学習進捗や理解度を可視化するダッシュボード機能も備えている。訓練の準備から結果の収集、従業員の教育までをプラットフォーム内で完結できるため、担当者の負担を大幅に軽減し、効果的な標的型攻撃メール訓練を実現するのだ。

AironWorks社の次世代型セキュリティ訓練プラットフォーム概要

AironWorks公式サイト

標的型攻撃メール訓練の重要性

標的型攻撃メールは、高度な技術を用いて特定の個人や組織を狙うため、従来のセキュリティ対策では防ぎきれない場合が多い。そのため、従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高め、標的型攻撃メールを識別する能力を向上させることが不可欠だ。

• 高度な攻撃メールの識別能力向上
• 人為的ミスによる情報漏洩防止
• 組織全体のセキュリティレベル向上

効果的な訓練によって、従業員のセキュリティリテラシーを高め、組織全体のセキュリティレベルを向上させることが可能となるのだ。

AIセキュリティ訓練プラットフォームに関する考察

本プラットフォームは、AIを活用することで、従来のセキュリティ訓練における課題であった運用負荷の軽減と、効果的な学習の実現という二つの大きなメリットを提供する。AIによる自動化と個別最適化は、従業員のセキュリティ意識向上に大きく貢献するだろう。しかし、AIが生成する攻撃メールが常に最新の攻撃トレンドを反映しているとは限らないため、定期的なアップデートが必要となる可能性がある。

また、プラットフォームの利用には、従業員のITリテラシーがある程度必要となるため、導入前に従業員のスキルレベルを把握し、必要に応じてサポート体制を整える必要があるだろう。さらに、プラットフォームの機能を最大限に活用するためには、管理者による適切な設定と運用が不可欠だ。そのため、導入前に十分なトレーニングを実施し、管理者のスキル向上を図ることも重要となる。

将来的には、本プラットフォームに、より高度なシミュレーション機能や、多様な攻撃手法に対応できる機能が追加されることが期待される。また、他のセキュリティツールとの連携強化や、より詳細な分析レポート機能の提供なども、プラットフォームの価値を高める上で重要となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「テリロジー、AironWorks社のAIを活用した次世代型セキュリティ訓練プラットフォームの取り扱いを開始 | 株式会社テリロジーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000017278.html, (参照 25-05-27).
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