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WordPressプラグインCalculated Fields Formの脆弱性CVE-2024-13382が公開、5.2.64未満でStored XSS攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressプラグインCalculated Fields Formの脆弱性CVE-2024-13382が公開された
  • バージョン5.2.64未満で、管理者権限を持つユーザーによるStored XSS攻撃が可能
  • WPScanにより発見され、2025年5月15日に公開された

Calculated Fields Form バージョン5.2.64未満の脆弱性に関する情報

WPScanは2025年5月15日、WordPressプラグインCalculated Fields Form バージョン5.2.64未満における深刻な脆弱性CVE-2024-13382を公開した。この脆弱性により、管理者権限を持つユーザーは、不適切な入力値の処理によってStored Cross-Site Scripting (XSS)攻撃を実行できる可能性があるのだ。

具体的には、プラグインの設定項目において、入力値の適切なサニタイズとエスケープ処理が不足していることが原因である。これにより、攻撃者は悪意のあるスクリプトを埋め込み、他のユーザーのセッションを乗っ取ったり、機密情報を盗み取ったりする可能性がある。unfiltered_html機能が無効化されているマルチサイト環境でも攻撃が可能である点が特筆すべき点だ。

この脆弱性は、Dmitrii Ignatyev氏によって発見され、WPScanによって公開された。影響を受けるバージョンは5.2.64未満であり、速やかなアップデートが推奨される。CVE-2024-13382に関する詳細は、WPScanのウェブサイトを参照してほしい。

この脆弱性への対策として、Calculated Fields Formプラグインをバージョン5.2.64以上にアップデートすることが重要だ。アップデートによって、入力値のサニタイズとエスケープ処理が強化され、XSS攻撃のリスクを軽減できる。

脆弱性詳細

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-13382
公開日 2025-05-15
更新日 2025-05-15
影響を受けるバージョン 5.2.64未満
脆弱性タイプ Stored Cross-Site Scripting (XSS)
攻撃難易度 MEDIUM (CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N)
発見者 Dmitrii Ignatyev
調整者 WPScan
WPScan Vulnerability Report

Stored Cross-Site Scripting (XSS)について

Stored XSSとは、攻撃者がWebサイトのサーバー上に悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのWebサイトにアクセスした際に実行される攻撃手法である。この攻撃は、Webアプリケーションがユーザーからの入力を適切に処理せずに、そのままWebページに表示してしまう場合に発生するのだ。

  • 攻撃者は、コメント欄や掲示板など、ユーザーが入力できる場所に悪意のあるスクリプトを投稿する
  • そのスクリプトはサーバーに保存され、他のユーザーがそのページにアクセスすると実行される
  • 実行されたスクリプトによって、ユーザーのセッション情報が盗まれたり、悪意のあるサイトにリダイレクトされたりする

Stored XSSは、ユーザーの個人情報や機密情報が漏洩する危険性があるため、Webアプリケーションのセキュリティにおいて非常に重要な問題である。適切な入力値の検証とサニタイズを行うことで、この攻撃を防ぐことが可能だ。

CVE-2024-13382に関する考察

Calculated Fields Formの脆弱性CVE-2024-13382の迅速な公開と修正パッチの提供は、WordPressコミュニティのセキュリティ対策の迅速性を示している。しかし、依然として多くのWordPressサイトが古いプラグインを使用している可能性があり、攻撃の標的となるリスクは残るだろう。そのため、定期的なプラグインのアップデートとセキュリティスキャンの実施が不可欠だ。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。開発者には、セキュリティを考慮したコーディングと、定期的なセキュリティ監査の実施が求められる。ユーザー側も、常に最新のプラグインを使用し、セキュリティに関する情報を注意深く確認する必要があるだろう。

さらに、この脆弱性のような問題を未然に防ぐための、より強力なセキュリティ対策の開発や、セキュリティに関する教育の普及が重要となる。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高めることで、より安全なWeb環境を構築できるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2024-13382」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13382, (参照 25-05-27).
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