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公開：2024-12-03

BIPROGYと新潟交通が公共交通利用促進キャンペーンを開始、複数アプリのデータ連携で地域活性化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• BIPROGYらがりゅーとLinkでバス利用促進キャンペーンを開始
• 複数アプリのデータ連携で公共交通利用を促進
• 環境配慮行動でポイント付与するシステムを導入

りゅーとLinkアプリでバス利用促進キャンペーンを実施

BIPROGY、新潟交通、エヌシーイー、DATAFLUCTの4社は、バスやシェアサイクルの利用促進と環境配慮行動の活性化を目指し、新潟交通のアプリ「りゅーとLink」による新しいキャンペーンを2024年12月2日より開始した。このキャンペーンではBIPROGYのデータ連携基盤「Dot to Dot」を活用し、「りゅーとLink」とCO2排出量可視化アプリ「becoz challenge」を連携させることで、国内バス事業者で初となる複数アプリの本人同意型データ連携を実現している。^[1]

キャンペーンでは一定回数以上のバス・シェアサイクル利用や環境配慮行動の投稿に対してポイントが付与され、獲得したポイントは新潟交通が運営する商業施設で使用可能な商品券と交換することができる。エヌシーイーによるデータ分析を通じて利用者の潜在的なニーズを可視化し、公共交通利用と地域での消費活動の好循環を生み出すことを目指している。

近年の路線バス事業は利用者数の減少や燃料費の高騰、運転士不足などの課題に直面しており、事業維持が困難な状況にある。新潟交通はBIPROGYや地域事業者との協業を通じて、公共交通利用を促す新たな施策や収益確保に向けた取り組みを積極的に推進している。

りゅーとLinkキャンペーンの概要

データ連携基盤について

データ連携基盤とは、複数のシステムやアプリケーション間でデータを効率的に共有・活用するためのプラットフォームのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 異なるシステム間のデータ連携を実現
• 個人情報の適切な管理と本人同意型のデータ活用
• リアルタイムでのデータ連携と分析が可能

BIPROGYが提供するDot to Dotは、データの個人主権を実現する分散型パーソナルデータ流通基盤として機能する。バス事業者による複数アプリの本人同意型データ連携は国内初の取り組みであり、公共交通の利用促進と地域活性化に向けた新たなモデルケースとなることが期待されている。

りゅーとLinkアプリのキャンペーンに関する考察

りゅーとLinkアプリによるキャンペーンは、公共交通利用と環境配慮行動を組み合わせた画期的な取り組みとして評価できる。特にポイント付与により利用者のモチベーション向上が期待でき、地域商業施設での商品券利用によって地域経済の活性化にも寄与する可能性が高いだろう。

ただし、アプリ利用のハードルを下げることが重要な課題となる。両アプリの会員登録が必要な点や、利用頻度に応じたポイント付与の基準設定などについて、利用者の声を聞きながら適切な調整を行っていく必要があるだろう。

今後は収集したデータの分析結果を活用し、より効果的なサービス改善や新規施策の展開が期待される。特に利用者の行動パターンや需要予測などの知見を活かし、路線バス事業の維持と地域活性化の両立を実現することが望ましい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「交通事業者アプリ「りゅーとLink」で、公共交通利用と地域での消費活動の好循環を生み出し地域活性化を実現 | 株式会社DATAFLUCTのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000269.000046062.html, (参照 24-12-03).

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