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【CVE-2024-11509】IrfanView 4.62 32bitにヒープベースのバッファオーバーフロー脆弱性、リモートでのコード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewにヒープベースのバッファオーバーフロー脆弱性が発見
  • SVGファイル解析時にリモートコード実行が可能な状態
  • CVSS スコア7.8のハイリスク脆弱性として評価

IrfanView 4.62 32bitの深刻な脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、画像ビューアソフトウェアIrfanView 4.62 32bitにおいて、リモートコード実行が可能な重大な脆弱性を発見したと発表した。この脆弱性は【CVE-2024-11509】として識別されており、SVGファイルの解析時にヒープベースのバッファオーバーフローが発生する問題が確認されている。[1]

本脆弱性は攻撃者がリモートからコードを実行できる深刻な問題であり、CVSSスコアは7.8と高いリスクレベルに分類されている。攻撃を成立させるには悪意のあるページの訪問やファイルを開くなどのユーザーの介入が必要となるものの、ユーザーが提供したデータの長さを適切に検証せずにヒープベースのバッファにコピーしてしまう実装上の欠陥が存在するのだ。

脆弱性の具体的な問題点として、SVGファイルの解析処理における入力データの検証が不十分であることが挙げられる。現在のプロセスのコンテキストで任意のコードが実行可能な状態となっており、攻撃者によって悪用される可能性が指摘されている。攻撃の成功には特権レベルは不要だが、ユーザーの操作を必要とする点が特徴だ。

IrfanView 4.62 32bitの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11509
CWEタイプ CWE-122: ヒープベースのバッファオーバーフロー
CVSSスコア 7.8 (High)
影響を受けるバージョン IrfanView 4.62 32bit
公開日 2024年11月22日
攻撃の前提条件 ユーザーの操作が必要

ヒープベースのバッファオーバーフローについて

ヒープベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのヒープ領域に割り当てられたメモリバッファの境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムのヒープ領域でメモリ破壊が発生
  • 任意のコード実行やクラッシュの原因となる
  • データの整合性や可用性に深刻な影響を及ぼす

バッファオーバーフロー攻撃は、入力データのサイズ検証が不十分な場合に発生する古典的な脆弱性の一つとして知られている。特にSVGファイルの解析処理では、ファイルフォーマットの複雑さゆえに入力値の検証が困難を極めることがあり、IrfanViewの事例でも同様の問題が確認されているのだ。

IrfanViewの脆弱性対策に関する考察

今回の脆弱性は画像ビューアソフトウェアの基本的な機能であるSVGファイルの解析処理に関連しており、ユーザーの日常的な使用に直接影響を与える可能性がある重大な問題である。特にヒープベースのバッファオーバーフローは、攻撃者による任意のコード実行を可能にする深刻な脆弱性であり、早急な対策が求められるだろう。

開発者側には入力値の徹底的な検証とメモリ管理の強化が求められており、特にSVGファイルのような複雑なフォーマットを扱う際には慎重な実装が必要となる。バッファサイズの事前確認やメモリの安全な割り当て、解放処理の実装など、セキュアコーディングの基本に立ち返った対応が重要だ。

ユーザー側の対策としては、信頼できる提供元からのSVGファイルのみを開くことや、定期的なソフトウェアの更新が推奨される。IrfanViewの開発チームには、脆弱性の修正パッチの迅速な提供と、より強固なセキュリティ機能の実装が期待されている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11509, (参照 24-12-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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