MicrosoftがMicrosoft 365のPDF出力機能を強化、視覚障害者のアクセシビリティが大幅に向上
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記事の要約
- Microsoft 365のPDF出力がアクセシビリティ強化
- Word、Excel、PowerPointでPDF/UAタグ対応
- 視覚障害者向けの支援技術との連携が改善
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Microsoft 365のPDF出力アクセシビリティ機能強化
Microsoftは視覚障害者のワークフロー向上を目指し、Microsoft 365のPDF出力機能のアクセシビリティを大幅に強化した。Office 2024、Office LTSC 2024、およびMicrosoft 365 Version 2408以降で、スクリーンリーダーなどの支援技術を使用する視覚障害者がPDFコンテンツをより理解しやすくなっている。[1]
新機能により、多言語テキストの読み上げや箇条書き・番号付きリストのネスト構造の把握が容易になり、画像に対するAlt Text(代替テキスト)の理解も向上した。また装飾的なオブジェクトはスキップされるため、情報の混乱を防ぎより効率的なコンテンツの把握が可能になっている。
PDF出力時にはPDF/UAタグを使用して、各要素のタイプや図形要素の説明、要素の階層構造などの意味的な情報が含まれるようになった。これによりMicrosoft 365アプリケーションで生成されたPDFファイルのアクセシビリティが大幅に向上し、より多くのユーザーが効果的に協働できる環境が整備された。
Microsoft 365のPDFアクセシビリティ機能まとめ
対象アプリケーション | 対応バージョン |
---|---|
Word | Office 2024, Office LTSC 2024, Microsoft 365 Version 2408以降 |
Excel | Office 2024, Office LTSC 2024, Microsoft 365 Version 2408以降 |
PowerPoint | Office 2024, Office LTSC 2024, Microsoft 365 Version 2408以降 |
主な改善点 | 多言語テキスト対応、リスト構造の把握、Alt Text対応、装飾オブジェクトのスキップ |
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PDF/UAタグについて
PDF/UAタグとは、PDFファイルにアクセシビリティ情報を付加するための標準規格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 文書構造や要素の種類を明確に定義
- スクリーンリーダーとの互換性を確保
- 視覚障害者の文書理解をサポート
Microsoft 365のPDF出力機能では、PDF/UAタグを活用することで文書の論理構造や階層関係を適切に表現することが可能になった。開発者はIMsoDocExporter COMインターフェースを実装することで、独自のPDF/UAタグのカスタマイズも行えるようになっている。
Microsoft 365のPDFアクセシビリティ機能に関する考察
アクセシビリティ機能の強化は、視覚障害を持つユーザーのデジタルドキュメント活用における大きな前進となる。特にスクリーンリーダーとの連携強化により、複雑な構造を持つドキュメントでも内容の理解が容易になり、業務効率の向上が期待できるだろう。
一方で、PDF/UAタグの実装には開発者側の理解と適切な実装が不可欠となる。特にカスタムエクスポーターを開発する場合、PDF/UAの仕様への深い理解が必要となり、開発者の学習コストが課題となる可能性がある。
今後はAIを活用した自動タグ付けや、より直感的なカスタマイズインターフェースの提供が望まれる。Microsoft 365の進化により、あらゆるユーザーがデジタルコンテンツに平等にアクセスできる環境が整備されることを期待したい。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Accessibility improvements in Microsoft 365 PDF export - Microsoft 365 Developer Blog」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/accessibility-improvements-in-microsoft-365-pdf-export/, (参照 24-12-04).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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