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公開：2024-12-04

リクルートペイメントが三菱UFJ銀行とローン仲介サービスの実証実験を開始、Airペイ利用の中小事業者向けに新たな資金調達手段を提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• リクルートペイメントがローン仲介サービスの実証実験を開始
• 三菱UFJ銀行と連携しAirペイ利用事業者向けに提供
• 専用Webサイトで中小事業者と銀行をマッチング

リクルートペイメントと三菱UFJ銀行のローン仲介サービス実証実験開始

リクルートペイメントは2024年12月3日より三菱UFJ銀行と共同で「ローン仲介サービス」の実証実験を開始した。リクルートの決済サービス「Airペイ」を利用する中小事業者の一部を対象とした専用Webサイトを通じて事業性融資の仲介を行い、中小事業者と三菱UFJ銀行のマッチングを実現するサービスとなっている。^[1]

本サービスは2022年9月に登録した金融サービス仲介業に基づいて提供され、三菱UFJ銀行のオンライン完結型事業性融資「Biz LENDING」の与信モデルを活用している。リクルートペイメントとリクルートが保有するデータを与信に活用する検証も進められており、審査精度の向上が期待されている。

今後は三菱UFJ銀行以外の金融機関との連携も検討しており、中小事業者に最適なUI/UXを追求していく方針だ。安心かつ簡単に融資申し込みが完結できるプラットフォームを目指し、中小事業者のスムーズな資金調達をサポートしていく予定である。

ローン仲介サービスの概要

金融サービス仲介業について

金融サービス仲介業とは、2020年6月に制定された金融サービスの提供に関する法律に基づく事業形態である。以下のような特徴を持つ制度となっている。

• 銀行・証券・保険の全分野を一つの登録で仲介可能
• 既存の仲介業と異なり分野別の登録が不要
• 預金等媒介業務として融資や預金サービスを提供

リクルートペイメントは2022年9月に金融サービス仲介業の登録を完了している。金融サービス仲介業の登録によって、リクルートペイメントは銀行などの金融機関の融資や預金サービスを媒介する預金等媒介業務を行うことが可能となった。

ローン仲介サービスに関する考察

リクルートペイメントのローン仲介サービスは、中小事業者の資金調達における情報格差や手続きの煩雑さといった課題を解決する可能性を秘めている。特にAirペイを利用する事業者の実績データを活用した審査モデルの構築は、従来の金融機関では把握が難しかった事業性評価を可能にする画期的な取り組みとなるだろう。

一方で今後の課題として、中小事業者の信用リスク評価の精度向上やデータ連携におけるセキュリティの確保が挙げられる。金融機関との連携拡大に向けては、与信モデルの標準化や審査基準の透明性確保も重要な検討事項となっていくはずだ。

将来的には金融機関との連携拡大により、中小事業者にとってより多様な資金調達手段が提供されることが期待される。また融資実行後の事業状況モニタリングにも活用できるため、金融機関と事業者の持続的な関係構築にも寄与するだろう。

参考サイト

1. ^ 株式会社リクルート. 「リクルートペイメント、三菱UFJ銀行と『ローン仲介サービス』同社初の「金融サービス仲介業」の実証実験 | 株式会社リクルート」. https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/1203_15295.html, (参照 24-12-04).

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