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公開：2024-12-05

ispaceとモンゴルのONDO Spaceが月面プログラム開発で戦略的協業、アジアの宇宙開発に新たな可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ispaceとONDO Spaceが月面プログラム開発で戦略的協業を締結
• ONDOの超小型衛星をispaceの将来ミッションに搭載予定
• 日本とモンゴルの宇宙技術企業による初の連携

ispaceとONDO Spaceの月面プログラム開発に向けた戦略的協業

株式会社ispaceとモンゴル初の宇宙ベンチャー企業ONDO Space LLCは、2024年11月28日にウランバートルで開催された第11回日本・モンゴル官民合同協議会において、月面プログラム開発に向けた戦略的協業の締結を発表した。ONDOは低軌道の超小型衛星開発と地上局設置の実績を活かし、月周回軌道における運用実証のためispaceの将来ミッションに超小型衛星を搭載する検証を共同で進めることになった。^[1]

ispaceは日本法人が主導するミッション2を最速2025年1月に、米国法人が主導するミッション3を2026年に、そして日本で開発中のシリーズ3ランダーを用いたミッション6を2027年に実行する計画を立てている。この段階的なミッション展開により、世界中の政府、企業、教育機関からの需要に応えるペイロードサービスとデータサービスの提供体制を確立していく。

ONDO Spaceは2022年に設立された宇宙技術企業で、2024年3月にはSpace Xのファルコンロケットでモンゴル初の商業衛星の打ち上げに成功している。今後さらに10基のキューブサテライトを打ち上げ、2027年までに176基の包括的な衛星群の構築を目指すなど、世界規模での衛星通信サービスの展開を加速させている。

月面プログラム開発の詳細

ペイロードサービスについて

ペイロードサービスとは、宇宙機に搭載する荷物や機器の運搬サービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 宇宙機に搭載する実験装置や観測機器の輸送
• 衛星や探査機などの宇宙機器の打ち上げ
• 月や火星などの天体への物資輸送

ispaceの月面輸送サービスにおいて、ペイロードサービスは重要な位置づけとなっている。超小型衛星の月周回軌道への輸送や、各種実験装置の月面への輸送など、様々な需要に対応することで月面開発の促進に貢献することが期待されている。

月面プログラム開発に関する考察

日本とモンゴルの宇宙企業による戦略的協業は、アジアにおける宇宙開発の新たな可能性を示している。ONDOの低軌道衛星開発の実績とispaceの月面輸送技術を組み合わせることで、両社の技術力が相乗効果を生み出し、より効率的な月面開発が実現できる可能性が高まるだろう。

今後の課題として、超小型衛星の月周回軌道における安定的な運用や通信システムの確立が挙げられる。これらの技術的課題に対しては、両社の研究開発体制を強化し、段階的な実証実験を重ねることで解決していく必要がある。また、月面での持続可能なビジネスモデルの構築も重要な課題となるだろう。

将来的には、月面での資源開発や科学実験、さらには観光事業など、様々な可能性が広がっている。ispaceとONDO Spaceの協業が、月面開発の新たな時代を切り開く重要なステップとなることが期待される。月面ビジネスの発展に向けて、両社の取り組みから目が離せない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ispace、モンゴルの宇宙ベンチャー企業、ONDO Spaceと月面プログラム開発に向けた戦略的コラボレーションのための覚書を締結 | 株式会社ispaceのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000140640.html, (参照 24-12-05).

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