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公開：2024-12-06

北九州市が24/7Carbon Free Energy Compactにアジア自治体初加盟、再生可能エネルギーの24時間365日供給を目指し地域経済の活性化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 北九州市が24/7Carbon Free Energy Compactに加盟
• アジア自治体初の24時間365日再エネ供給を目指す
• 令和8年度から本格的な電力メニューの供給開始へ

国連主導の脱炭素イニシアティブに北九州市がアジア自治体初加盟

北九州市は国連主導の脱炭素に関するイニシアティブである24/7Carbon Free Energy Compactに、アジアの自治体として初めて加盟したことを2024年12月6日に発表した。北九州市が実施している北九州グリーンインパクトでは、グリーン産業の集積と再生可能エネルギーの環境価値の提供により、市内企業の国際競争力の強化を図ることとしている。^[1]

北九州市には再生可能エネルギーの発電量が政令市で1位、バイオマス発電容量も政令市で1位という豊富なポテンシャルが存在している。令和6年度には市内企業や市内に立地する発電所のニーズ調査を実施し、令和8年度から地域新電力の北九州パワーと連携して24/7CFE対応型電力メニューの供給を開始する予定だ。

24/7Carbon Free Energy Compactには、グーグルやマイクロソフトをはじめとする世界165団体が加盟しており、日本国内からは三菱電機や株式会社JERAなど7社が参画している。蓄電技術等を活用した脱炭素エネルギーによる電力の同時同量の達成を目指すイニシアティブとして、2021年9月に提唱された。

北九州市の再生可能エネルギーまとめ

24/7Carbon Free Energyについて

24/7Carbon Free Energy（24/7CFE）とは、24時間365日を通じて継続的に脱炭素エネルギーを供給することを目指す取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 蓄電技術を活用した電力の同時同量の実現
• 継続的な再生可能エネルギーの供給体制の構築
• エネルギー供給の脱炭素化による環境負荷の低減

24/7CFEは単なる再生可能エネルギーの導入だけでなく、電力の需要と供給のバランスを取りながら継続的な脱炭素エネルギーの供給を実現する革新的な取り組みである。北九州市は豊富な再生可能エネルギー発電量とバイオマス発電容量を活かし、アジアの自治体として初めてこの取り組みに参画することとなった。

24/7Carbon Free Energy Compactに関する考察

北九州市の24/7Carbon Free Energy Compactへの加盟は、アジアの自治体として初めての取り組みであり、地域の環境価値向上という点で画期的な一歩となる。再生可能エネルギー発電量とバイオマス発電容量が政令市で1位という強みを活かすことで、持続可能なエネルギー供給モデルの構築が期待できるだろう。

一方で、24時間365日の継続的な再生可能エネルギー供給には、天候や季節による発電量の変動という課題が存在する。蓄電技術の更なる向上や、多様な再生可能エネルギー源の組み合わせによる安定供給体制の確立が、今後の重要な課題となるだろう。

企業の脱炭素化への関心が高まる中、24/7CFE対応型電力メニューの提供は市内企業の競争力強化に大きく貢献する可能性がある。グーグルやマイクロソフトなどのグローバル企業が加盟する本イニシアティブへの参画は、北九州市の国際的なプレゼンス向上にもつながるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【北九州市】［アジア自治体初］国連主導の「脱炭素」に関するイニシアティブに加盟 | 福岡県北九州市（北九州市役所）のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000076777.html, (参照 24-12-06).

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