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【CVE-2024-46874】Ruijie Reyee OSに深刻な権限管理の脆弱性、クラウド経由での不正操作が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Ruijie Reyee OSの権限管理に関する脆弱性を発見
  • MQTTクライアントが不正な権限でメッセージを送信可能
  • クラウド経由で他デバイスへの不正操作が実行可能

Ruijie Reyee OSのバージョン2.206.x-2.320.xに権限管理の脆弱性

CISAは2024年12月6日、Ruijie Reyee OSのバージョン2.206.xから2.320.x未満において、デバイス認証情報を持つMQTTクライアントが特定のトピックにメッセージを送信できる脆弱性を公開した。攻撃者はRuijieのクラウドを介して他のデバイスに対してコマンドを実行できる可能性があることが判明している。[1]

この脆弱性はCVE-2024-46874として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは不適切な権限管理(CWE-280)に分類されている。CVSS 3.1では深刻度が高く8.1、CVSS 4.0では重大な9.2のスコアが付与されており、早急な対応が必要とされている。

脆弱性の発見者はClarotyのTeam82に所属するTomer GoldschmidtとNoam Mosheであり、CISAに報告を行っている。CISAはICS-CERT経由で脆弱性情報を公開し、影響を受けるバージョンのユーザーに対して速やかなアップデートを推奨している。

Ruijie Reyee OSの脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-46874
影響を受けるバージョン 2.206.x から 2.320.x未満
CVSS 3.1スコア 8.1(高)
CVSS 4.0スコア 9.2(重大)
脆弱性の種類 CWE-280(不適切な権限管理)
報告者 Tomer Goldschmidt、Noam Moshe(Claroty Team82)
CISAのアドバイザリページはこちら

MQTTについて

MQTTとは「Message Queuing Telemetry Transport」の略称で、IoTデバイスやモバイルアプリケーションで広く使用される軽量なメッセージングプロトコルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • publish/subscribeモデルによる効率的なメッセージング
  • 低帯域幅での通信に最適化された設計
  • QoSレベルによる信頼性の制御が可能

今回の脆弱性では、MQTTクライアントがRuijie Reyee OSのデバイス認証情報を使用して不正なメッセージを送信できる問題が発見された。攻撃者はこの問題を悪用することで、Ruijieのクラウドを経由して他のデバイスに対して不正なコマンドを実行できる可能性がある。

Ruijie Reyee OSの脆弱性に関する考察

IoTデバイスの権限管理における脆弱性は、システム全体のセキュリティを脅かす重大な問題となっている。MQTTプロトコルを使用したデバイス間通信においては、適切な認証と権限管理が不可欠であり、今回のような脆弱性は攻撃者によって悪用される可能性が非常に高いだろう。

今後はIoTデバイスのセキュリティ設計において、より厳格な権限管理システムの実装が求められる。特にクラウドを介したデバイス間通信では、各デバイスの認証情報が適切に保護され、許可された操作のみが実行できるよう、多層的なセキュリティ対策を実装する必要があるだろう。

また、IoTデバイスメーカーは脆弱性が発見された際の迅速な対応体制を整える必要がある。セキュリティアップデートの配信システムを効率化し、ユーザーが速やかに対策を講じられる環境を整備することが、今後のIoTセキュリティの課題となるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-46874 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-46874, (参照 24-12-12).

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