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STマイクロがIoT向け省電力SoC「STM32WL33」を発表、スマートメータの長寿命化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

STマイクロがIoT向け省電力SoC「STM32WL33」を発表、スマートメータの長寿命化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • STマイクロが低消費電力型SoC「STM32WL33」を提供開始
  • 水道メータ向け独自アナログ流量センサコントローラを搭載
  • 広範なSTM32エコシステムで開発ツールを提供

STマイクロがIoT向け低消費電力SoC「STM32WL33」を発表

STマイクロエレクトロニクスは、sub-GHzの長距離無線通信機能とArm Cortex-M0+コアを搭載した新型ワイヤレスSoC「STM32WL33」を2024年12月10日に発表した。スマートメータ機器に最適化された周辺回路と強化された省電力機能を内蔵しており、ワイヤレスソリューションの設計を大幅に簡略化することでバッテリの長寿命化を実現している。[1]

STM32WL33は水道メータ製品の設計に特化した独自のアナログ流量センサコントローラLCSCを内蔵しており、従来のコイルベースの機械式メータと併用でき、マイコンの干渉を受けることなく液体流量の測定が可能となっている。さらに改ざん防止機能を備えており、水道メータ製品の統合およびコスト構造を最適化しつつ、バッテリ寿命を15年以上に延長することを可能にした。

STM32WL33は超低消費電力の受信専用広帯域無線を内蔵しており、メイン通信無線をオフにした状態でウェイクアップ信号を受信することが可能である。この常時オンの無線はバッテリ消費量への影響がごくわずかで、適切なRFウェイクアップ信号を受信するとすぐに反応するスタンバイモードも備えており、スマートメータ機器のデータ読み取りやファームウェアアップグレードを実現した。

STM32WL33の主要機能まとめ

項目 詳細
メモリ容量 256KB Flash、32KB SRAM
周波数帯域 413MHz~479MHz、826MHz~958MHz
RF出力パワー +14dBmまたは+20dBm選択可能
受信感度 -132dBm @ 300bit/s 433MHz OOK
セキュリティ機能 セキュアブート、128bit AES、乱数発生器
価格 大量購入時約2.03ドル(QFN32パッケージ)

LCSC(液体流量センサコントローラ)について

LCSCとは、STM32WL33に搭載された独自のアナログ流量センサコントローラ技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 従来の機械式メータと互換性を持つコイルベース設計
  • マイコン干渉のない独立した液体流量測定機能
  • 改ざん防止機能による高いセキュリティ性

LCSCは水道メータに特化した設計となっており、メータの統合化とコスト最適化を実現しながら15年以上のバッテリ寿命を達成することを可能にした。この技術により、スマートメータの長期運用における課題であった電力消費の問題を解決し、メンテナンスコストの大幅な削減を実現している。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクス、低消費電力・長距離ワイヤレス通信対応SoC「STM32WL33」の提供を開始し、専用エコシステムを拡張 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001420.000001337.html, (参照 24-12-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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