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公開：2024-12-19

しろくま電力が東京都の系統用大規模蓄電池事業で第一号案件を運転開始、群馬県で4MWシステムを稼働

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• しろくま電力が系統用蓄電池の第一号案件を運転開始
• JYSグループ2社が群馬県で各2MWの蓄電システムを稼働
• 2024年度末までに計7案件の運転開始を予定

東京都の大規模蓄電池事業でJYSグループの第一号案件が運転開始

しろくま電力株式会社は東京都が実施する令和5年度系統用大規模蓄電池導入促進事業において、2024年12月15日にJYSグループの第一号案件の運転を開始した。この案件では群馬県太田市と桐生市に各2MWの系統用蓄電システムを設置し、JYSグループの株式会社城洋と株式会社城洋商事が事業主となっている。^[1]

JYSグループは2012年から太陽光発電事業を展開しており、2023年度からは系統蓄電池事業にも参入を果たした。再生可能エネルギーの出力抑制量が前年度比33%増加し約19億kWhが廃棄される中、グループ所有の太陽光発電所も影響を受けていたことから、系統用蓄電池事業に注力することを決定したのである。

しろくま電力は現在2.1GWhの系統用蓄電所の開発を進めており、2023年12月に運転開始した熊本県荒尾市の蓄電所に続く案件となる。土地開発AIシステム「Green Map」を活用した案件化力と、メガソーラー開発で得た設計・施工技術を強みに、再生可能エネルギーの有効活用に向けた取り組みを加速している。

系統用蓄電池システムの詳細

系統用大規模蓄電池導入促進事業について

系統用大規模蓄電池導入促進事業とは、電力需給の安定化を目的とした東京都の取り組みの一つである。蓄電池システムの設置に必要な費用の一部を助成金として交付することで、事業者による蓄電池の導入を促進する仕組みだ。

• 東京電力管内の電力系統に直接接続する大規模蓄電池が対象
• 電力需給ひっ迫への対応策として実施
• エネルギーの安定確保に向けた施策の一環

この事業を通じて導入される蓄電池システムは、再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力系統の安定化に貢献する役割を果たす。JYSグループの案件は、東京都の施策を具現化する先駆的な取り組みとして注目を集めている。

系統用蓄電池事業の展開に関する考察

系統用蓄電池事業は再生可能エネルギーの有効活用という観点から重要性が高まっており、しろくま電力とJYSグループの取り組みは時宜を得たものとなっている。特に出力抑制による再生可能エネルギーの廃棄量が増加している現状において、蓄電池システムの導入は具体的な解決策となり得るだろう。

今後は蓄電池システムの導入コストの低減や運用効率の向上が課題となることが予想される。また、電力系統への接続に関する技術的な課題や、蓄電池の寿命管理なども重要な検討事項となるだろう。

長期的には再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、系統用蓄電池の需要は更に高まることが見込まれる。電力の安定供給と再生可能エネルギーの最大限の活用を両立させるためには、技術革新とビジネスモデルの確立が不可欠だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「しろくま電力、東京都「系統用大規模蓄電池導入促進事業」の第一号案件を2024年12月に運転開始。事業主は兵庫県JYSグループ。 | しろくま電力株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000055631.html, (参照 24-12-19).

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