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【CVE-2024-39703】ThreatQにコマンドインジェクションの脆弱性、認証済みユーザーによる任意コマンド実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ThreatQ version 5.29.3より前のバージョンに脆弱性
  • 認証済みユーザーによる任意のコマンド実行が可能
  • CVSSスコアは8.7と8.8で深刻度は高い

ThreatQの認証済みユーザーによる任意コマンド実行の脆弱性

ThreatQuotient社は2024年12月18日に同社の脅威インテリジェンスプラットフォームThreatQのバージョン5.29.3より前のバージョンにおいて、認証済みユーザーが特別に細工されたリクエストをAPIエンドポイントに送信することで任意のコマンドを実行可能な脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-39703】として識別されており、脆弱性の種類はコマンドインジェクションに分類されている。[1]

この脆弱性に対するCVSSv4.0の基本スコアは8.7であり、攻撃元区分はネットワーク経由で、攻撃条件の複雑さは低く、認証情報は必要とされるものの、ユーザーの操作は不要とされている。影響範囲としては機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高い影響度が評価されているため、早急な対応が必要とされるだろう。

また、CVSSv3.1における評価でも基本スコアは8.8と高い深刻度を示しており、攻撃の影響範囲は限定的ながらも、機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高い影響が想定されている。ThreatQuotientは脆弱性管理に関する詳細情報を公式サイトで公開しており、影響を受けるバージョンのユーザーには速やかなアップデートを推奨している。

ThreatQの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 5.29.3より前のバージョン
脆弱性の種類 コマンドインジェクション(CWE-77)
CVSSスコア(v4.0) 8.7(HIGH)
CVSSスコア(v3.1) 8.8(HIGH)
公開日 2024年12月18日
必要な認証レベル 認証済みユーザー

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、攻撃者が細工された入力を通じてシステムコマンドを不正に実行する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • システムコマンドを実行可能な権限の不正取得
  • 認証をバイパスした特権操作の実行
  • システムリソースへの不正アクセスの可能性

ThreatQの脆弱性はAPIエンドポイントへの特別に細工されたリクエストを介してコマンドインジェクションが可能となっている。この種の脆弱性は認証済みユーザーであっても本来与えられた権限以上の操作が可能となるため、システムの完全性や機密性に重大な影響を及ぼす可能性が高い。

ThreatQの脆弱性に関する考察

ThreatQの脆弱性は認証済みユーザーによる攻撃が可能という点で、内部犯行のリスクが特に高いと考えられる。また、APIエンドポイントを介した攻撃であることから、自動化されたツールによる大規模な攻撃に悪用される可能性も懸念されるだろう。

対策としては、入力値のバリデーションの強化やコマンド実行権限の厳格な制御、APIエンドポイントのセキュリティ監視の強化が重要となる。さらに、ログ監視やアクセス制御の見直しなど、多層的な防御策の実装も検討する必要があるだろう。

今後はゼロトラストアーキテクチャの導入や、継続的なセキュリティ評価の実施など、より包括的なセキュリティ対策の実装が望まれる。特に認証済みユーザーによる不正な操作を検知・防止するための機能強化が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-39703 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-39703, (参照 24-12-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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