【CVE-2024-49548】Adobe InDesign Desktopにメモリ関連の脆弱性、ASLRのバイパスが可能に
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記事の要約
- InDesign Desktopにメモリ関連の脆弱性が発見
- ID19.5とID18.5.4以前のバージョンが対象
- ASLRなどのセキュリティ対策が回避される可能性
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Adobe InDesign Desktopの脆弱性が発見
Adobe社は2024年12月10日、InDesign Desktopの脆弱性【CVE-2024-49548】を公開した。この脆弱性はID19.5およびID18.5.4以前のバージョンに影響を与えるもので、悪意のあるファイルを開くことで機密メモリの情報が漏洩する可能性がある。[1]
この脆弱性はOut-of-bounds読み取りに関するもので、CWE-125に分類されている。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ASLRなどのセキュリティ対策を回避できる可能性があり、CVSSスコアは5.5(MEDIUM)と評価された。
攻撃を成功させるためにはユーザーによる悪意のあるファイルの実行が必要となる。Adobe社はこの脆弱性に対する詳細な情報をセキュリティ情報として公開しており、ユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。
Adobe InDesign Desktop脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-49548 |
影響を受けるバージョン | ID19.5、ID18.5.4以前 |
脆弱性の種類 | Out-of-bounds Read (CWE-125) |
CVSSスコア | 5.5 (MEDIUM) |
攻撃条件 | ユーザーによる悪意のあるファイルの実行が必要 |
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Out-of-bounds Readについて
Out-of-bounds Readとは、プログラムが許可された範囲外のメモリ領域を読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- バッファの境界を超えてデータを読み取る問題
- メモリ内の機密情報が漏洩する可能性がある
- セキュリティ対策の回避に悪用される可能性がある
Out-of-bounds Read脆弱性はメモリ内の機密情報を漏洩させる可能性があり、セキュリティ対策であるASLRなどを回避するために悪用される恐れがある。Adobe InDesign Desktopの場合、悪意のあるファイルを開くことでこの脆弱性が悪用される可能性があるため、最新バージョンへのアップデートが推奨される。
Adobe InDesign Desktopの脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、ユーザーの操作を必要とする点で攻撃の難易度は比較的高いと言えるが、一度悪用されるとセキュリティ対策を回避できる可能性がある。特にInDesignは企業での利用が多いデザインツールであり、機密性の高いデータを扱うケースも想定されることから、早急な対応が求められるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、メモリ管理に関するセキュリティチェックの強化が必要になると考えられる。特にファイル読み込み時のバッファ境界チェックやメモリアクセス制御の実装を徹底することで、より安全なアプリケーション開発が可能になるだろう。
また、ユーザー側でも不審なファイルを開かないなどの基本的なセキュリティ対策の徹底が重要となる。Adobeには継続的なセキュリティアップデートの提供と、脆弱性が発見された際の迅速な情報公開を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-49548 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49548, (参照 24-12-22).
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