【CVE-2024-49549】Adobe InDesign Desktopに深刻な脆弱性、メモリ情報漏洩のリスクが発生
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記事の要約
- InDesign Desktopに深刻な脆弱性が発見された
- Out-of-bounds読み取りの脆弱性によりメモリ情報が漏洩する可能性
- 悪意のあるファイルを開くことで攻撃が実行される
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InDesign DesktopのID19.5とID18.5.4以前のバージョンに脆弱性
Adobe社は2024年12月10日、InDesign Desktopの複数のバージョンにおいて深刻な脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は「CVE-2024-49549」として識別され、Out-of-bounds読み取りの脆弱性によって機密性の高いメモリ情報が漏洩する可能性があることが判明している。[1]
脆弱性の影響を受けるバージョンはInDesign Desktop ID19.5およびID18.5.4以前のバージョンとなっており、攻撃者がこの脆弱性を悪用することでASLRなどの保護機能を回避される可能性がある。この攻撃を成功させるためには、ユーザーが悪意のあるファイルを開く必要があることも明らかになっている。
CVSSスコアは5.5(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、ユーザーの関与が必要とされており、影響の範囲は限定的であることが報告されている。
InDesign Desktop脆弱性の詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-49549 |
影響を受けるバージョン | ID19.5、ID18.5.4以前 |
脆弱性の種類 | Out-of-bounds読み取り(CWE-125) |
CVSSスコア | 5.5(MEDIUM) |
必要な条件 | 悪意のあるファイルを開く必要あり |
公開日 | 2024年12月10日 |
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Out-of-bounds読み取りについて
Out-of-bounds読み取りとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲外からデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ境界を超えてデータにアクセスする危険性
- 機密情報の漏洩につながる可能性
- システムのセキュリティ機能を無効化する可能性
InDesign Desktopで発見されたOut-of-bounds読み取りの脆弱性は、攻撃者が悪意のあるファイルを介してメモリ情報を不正に読み取ることを可能にする。この脆弱性を利用することで、ASLRなどのセキュリティ保護機能が回避され、システムのセキュリティが著しく低下する可能性がある。
InDesign Desktop脆弱性に関する考察
InDesign Desktopの脆弱性は、専門的なデザイン作業を行うユーザーに特に大きな影響を与える可能性がある。デザイン関連のファイルを頻繁に扱う業務環境では、悪意のあるファイルを開かされるリスクが高く、メモリ情報の漏洩による二次被害も懸念されるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、ファイル処理時のメモリ境界チェックの強化やサンドボックス環境の実装が重要となる。特にデザインツールは複雑なファイル形式を扱うため、入力検証やメモリ管理の観点から、より堅牢なセキュリティ対策が必要になってくるだろう。
ユーザー側の対策としては、信頼できない送信元からのファイルを開く際の注意喚起や、セキュリティトレーニングの実施が効果的である。Adobe社には継続的なセキュリティアップデートの提供と、脆弱性情報の迅速な公開を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-49549 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49549, (参照 24-12-22).
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