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公開：2024-12-22

横浜市が消防団活動向けに地域BWA対応Wi-Fiルーターを導入、通信環境の整備による防災力強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 横浜市が消防団活動の通信環境整備を開始
• 地域BWA対応Wi-Fiルーター41基を無償貸与で実証事業を展開
• 7消防団で情報受伝達訓練や災害時の活用を検証

横浜市消防団の通信環境整備に向けた地域BWA実証事業の開始

横浜市はイッツ・コミュニケーションズと締結した地域広帯域移動無線アクセスシステムの活用に関する協定に基づき、地域BWA対応Wi-Fiルーター41基の無償貸与を受けて2024年12月20日より実証事業を開始した。この実証事業は西、中、南、港南、港北、都筑、戸塚の計7消防団を対象に実施され、将来の本格運用を見据えた検証が行われることになる。^[1]

実証事業では大規模災害発生を想定した情報受伝達訓練において地域BWAを活用し、消防団内部での利用に加えて地域防災拠点訓練等での外部との連携も検証される。また災害現場や訓練実施場所でのWi-Fiルーターの持ち出し運用を通じて、消防団ワークスやLINEワークス等の既存の情報伝達ツールの活用方法も検討されることになった。

さらに各消防団で実施される会議においてWi-Fiルーターを用いたオンライン開催を促進し、情報連携と消防団員のコミュニケーション強化を図る計画だ。これまで紙ベースで共有されていた資料等のデジタル化も進め、Wi-Fiルーターを活用した新しい情報共有の仕組みづくりも進められている。

地域BWA実証事業の概要

地域BWAについて

地域BWAとは地域広帯域移動無線アクセスの略称で、2.5GHz帯の周波数の電波を使用する電気通信業務用の無線システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 地域の公共サービス向上に特化した通信システム
• デジタル・ディバイドの解消に貢献
• 地域の公共の福祉の増進を目的とした設計

地域BWAシステムは災害時の通信手段確保において重要な役割を果たすことが期待されている。特に消防団活動において、既存の通信インフラが使用できない状況下でも情報共有や連絡体制の維持が可能となり、地域の防災力向上に大きく寄与するものと考えられる。

横浜市消防団の地域BWA活用に関する考察

横浜市消防団への地域BWA導入は、災害時の情報伝達手段の多重化という観点で非常に意義深い取り組みといえる。特に大規模災害時には既存の通信インフラが機能不全に陥る可能性が高く、独立した通信手段を確保することで、より確実な情報共有と迅速な対応が可能になるだろう。

今後の課題として、Wi-Fiルーターの運用管理体制の確立や、消防団員への操作研修の実施が挙げられる。実証事業を通じて明らかになった課題や改善点を丁寧に検証し、本格運用に向けた準備を進めることが重要である。

また将来的には、地域BWAを活用した新たな防災システムの構築も期待される。消防団活動のデジタル化を推進することで、より効率的な災害対応体制が確立され、地域防災力の更なる向上につながることが望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「横浜市の消防団活動の通信環境を整備していきます！～地域BWA（Wi-Fiルーター）運用の実証事業を開始～ | イッツ・コミュニケーションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000011051.html, (参照 24-12-22).

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