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公開：2024-12-28

東京消防庁がTransRecogのAxelaNoteを採用、施設管理のDX化とペーパーレス推進へ向け実証実験を開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京消防庁とTransRecogがAxelaNoteを活用した施設管理のDX化を開始
• PDFレイヤー編集による図面修正の効率化とペーパーレス化を推進
• 2024年11月から2025年3月まで実証実験を実施

東京消防庁での施設管理DX化に向けたAxelaNoteの採用

株式会社TransRecogは、Windows用PDF書き込みソフトAxelaNoteが東京消防庁のINNOVATION PROJECT 2024に採択され、2024年11月1日より協定を締結した。東京消防庁では月平均300キログラムの廃棄文書を排出しており、図面修正などの業務におけるペーパーレス化が課題となっていた。^[1]

東京消防庁は発注前後の取引先との図面修正等のやり取りを手書きで行うことが多く、修正のたびに印刷を行う必要があったため業務効率の低下を招いていた。PDFを活用することで図面の修正前後が容易に確認でき、発注者と受注者の間で齟齬が発生しない確実な図面契約を行えるような契約体制の構築を目指している。

TransRecogと東京消防庁は2025年3月31日まで協働して実証を進める予定だ。東京消防庁が実務面での課題を洗い出し、TransRecogはソフト面とハード面でのコンサルテーションやAxelaNoteの改良を行うことで、施設管理業務の効率化を図っていく。

施設管理DX化実証実験の概要

AxelaNoteの詳細はこちら

PDFレイヤー編集について

PDFレイヤー編集とは、PDFファイルに透明なレイヤーを重ねて編集を行う技術のことであり、以下のような特徴を持つ。

• 元のPDFファイルを損なうことなく編集が可能
• 注釈禁止のPDFファイルにも書き込みが可能
• 複数のレイヤーを用いた段階的な編集に対応

PDFレイヤー編集技術は、建築業界での図面管理において特に重要な役割を果たしている。TransRecogが開発したAxelaNoteは米国・日本の特許技術による世界初のWindows用PDF図面・帳票ソフトとして、コストパフォーマンスの高さと使いやすさで評価を得ている。

東京消防庁のDX化に関する考察

東京消防庁がAxelaNoteを導入することは、行政機関のDX化推進において重要な一歩となる可能性が高い。特に図面管理のデジタル化は、単なるペーパーレス化だけでなく、業務効率の向上や環境負荷の低減にも大きく貢献することが期待できるだろう。

一方で、行政機関特有の規制や既存システムとの整合性確保など、導入過程での課題も予想される。システムの移行期には従来の紙ベースの業務と並行して運用する必要があり、一時的な業務負荷の増加も懸念されるが、段階的な導入と適切な研修によって解決できるだろう。

今後は他の行政機関への横展開も視野に入れた標準化が求められる。TransRecogには実証実験を通じて得られた知見を活かし、行政特有の要件に対応した機能拡張を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「TransRecog、東京消防庁と協働でAxelaNoteを活用した施設管理のDX化実現へ！ | 株式会社TransRecogのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000034918.html, (参照 24-12-28).

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