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公開：2025-01-23

塩野義製薬と日立が医薬品・ヘルスケア業界向けDXサービス創出で業務提携、2025年度中のサービス提供開始へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 塩野義製薬と日立が医薬品・ヘルスケア向けDXサービス創出で提携
• マスターデータマネジメントと生成AIを活用した業務効率化を推進
• 2025年度中にヘルスケアサービスの提供開始を目指す

塩野義製薬と日立が医薬品・ヘルスケア業界向けDXサービス創出へ

塩野義製薬と日立製作所は2025年1月22日、データと生成AIを活用した革新的な医薬品・ヘルスケア業界向けサービス創出に向けた業務提携の基本合意書を締結した。両社は他企業とのオープンイノベーションを通じて、医薬品・ヘルスケア業界全体に向けた新たなDXサービスの提供を目指している。^[1]

業務提携では、医薬品・ヘルスケア業界におけるマスターデータマネジメントの高度化と普及、生成AIを活用した業務効率化、ヘルスデータを活用した健康経営支援サービスの開発という3つの主要テーマに取り組む。両社は2025年度中に一部のサービス提供開始を予定しており、業界全体の効率化と持続可能性の向上を目指している。

塩野義製薬はDX推進本部内のデータサイエンス部を通じてデータ活用を推進しており、日立はLumadaソリューションやGenerative AIセンターを通じて蓄積したDXのノウハウを持つ。両社は2021年10月からのIT業務に関する戦略的パートナーシップの実績を基に、今回の業務提携に至ったのである。

医薬品・ヘルスケア業界向けDXサービスの概要

マスターデータマネジメントについて

マスターデータマネジメントとは、企業が業務で利用する基本データを一元管理し、品質を確保・維持する活動のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データの一貫性と整合性を確保する仕組み
• 部門間のデータ分散やサイロ化を防止
• 効率的なデータ活用を実現する基盤

医薬品・ヘルスケア業界では各部門間でデータが分散化し複雑化している状況にあり、効率的なデータ活用の障壁となっている。塩野義製薬と日立は両社のデータ解析技術とドメインナレッジを融合させることで、業界全体のデータマネジメント高度化を目指している。

塩野義製薬と日立の業務提携に関する考察

医薬品・ヘルスケア業界における両社の業務提携は、高齢化に伴う医療費増大や労働力不足という社会課題に対する重要な取り組みとなる。特に生成AIやデータサイエンスを活用した業務効率化は、製品開発期間の短縮や労働生産性の向上に大きく貢献する可能性を持っている。

今後の課題として、各企業が保有する機密データの取り扱いやセキュリティ対策の確立が挙げられる。両社には業界標準となるセキュアなデータ管理基盤の構築と、それを活用した具体的なユースケースの創出が求められるだろう。

将来的には、個人の健康データと企業の健康経営施策を連携させた新たなヘルスケアエコシステムの構築が期待される。両社の取り組みが医薬品・ヘルスケア業界全体のデジタル化を加速し、より効率的で持続可能な医療サービスの実現につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「塩野義製薬と日立、データと生成AIなどを活用した革新的な医薬品・ヘルスケア業界向けサービス創出に向けた業務提携を開始 | 株式会社 日立製作所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000141666.html, (参照 25-01-23).

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