セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-29

【CVE-2025-21309】Windows Server製品でリモートコード実行の脆弱性が発見、複数バージョンに影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WindowsリモートデスクトップサービスのRCE脆弱性が発見
• Windows Server 2012からServer 2025まで広範な影響
• CVSSスコア8.1の深刻な脆弱性として評価

Windows Server製品に発見されたRCE脆弱性

Microsoftは2025年1月14日、複数のWindows Server製品において、リモートデスクトップサービスにリモートコード実行の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-21309】として識別されており、Windows Server 2012からWindows Server 2025まで広範な影響が及ぶ可能性がある。^[1]

特にWindows Server 2019では、バージョン10.0.17763.0から10.0.17763.6775未満のシステムが影響を受けることが判明している。Windows Server 2022においても、バージョン10.0.20348.0から10.0.20348.3091未満のシステムで同様の脆弱性が確認された。

この脆弱性はCVSSスコア8.1と評価され、高リスクに分類されている。攻撃に特権は不要だが、攻撃の複雑さは高いとされており、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響があると判断されている。

影響を受けるWindows Serverバージョン

リモートコード実行について

リモートコード実行とは、攻撃者が対象のシステムに不正なコードを遠隔から実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 攻撃者がターゲットシステムに物理的にアクセスすることなく攻撃可能
• システムの完全な制御権限を奪取される可能性がある
• マルウェアの埋め込みや情報漏洩のリスクが高い

Windows Serverにおけるリモートデスクトップサービスは、管理者がリモートからシステムを操作するための重要な機能である。CVE-2025-21309として報告された脆弱性は、この機能を悪用され不正なコードを実行される可能性があるため、早急なパッチ適用が推奨されている。

Windows Server脆弱性対策に関する考察

Windows Serverの複数バージョンで発見された脆弱性は、企業のITインフラに深刻な影響を及ぼす可能性がある。特にリモートデスクトップサービスは多くの組織で利用されているため、早急なパッチ適用と影響範囲の特定が重要になるだろう。

今後は、同様の脆弱性に対する予防的な対策として、リモートデスクトップの接続制限やネットワークセグメンテーションの見直しが必要になる。また、定期的なセキュリティ監査やパッチ管理プロセスの改善により、脆弱性のリスクを最小限に抑えることが求められている。

さらに、Windows Serverの脆弱性対策においては、パッチ適用による業務への影響も考慮する必要がある。テスト環境での事前検証や段階的なパッチ適用など、慎重なアプローチが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2025-21309 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21309, (参照 25-01-29).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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