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【CVE-2024-12857】WordPressテーマAdForest 5.1.8に認証バイパスの脆弱性、早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressテーマAdForestに認証バイパスの脆弱性
  • バージョン5.1.8以前の全バージョンが影響を受ける
  • CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性

AdForest 5.1.8の認証バイパス脆弱性

WordfenceはWordPress用テーマAdForestのバージョン5.1.8以前に存在する認証バイパスの脆弱性を2025年1月22日に公開した。この脆弱性は電話番号によるOTPログインが設定されているユーザーのアカウントに対して、未認証の攻撃者が任意のユーザーとして認証できてしまう問題を引き起こすものだ。[1]

CVE-2024-12857として識別されたこの脆弱性は、CVSSスコア9.8のクリティカルな深刻度に分類されている。脆弱性の種類はCWE-288の認証バイパスであり、攻撃者は代替パスやチャネルを利用してシステムの認証メカニズムを迂回する可能性がある。

この脆弱性は、プラグインがユーザーの本人確認を適切に行わないままログイン処理を実行してしまうことに起因している。WordfenceのChloe Chamberlandによって発見されたこの問題は、攻撃者がOTPログイン機能を悪用して正規ユーザーになりすます危険性をもたらすものだ。

AdForest 5.1.8の脆弱性まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-12857
影響を受けるバージョン 5.1.8以前の全バージョン
CVSSスコア 9.8(クリティカル)
脆弱性の種類 CWE-288(認証バイパス)
発見者 Chloe Chamberland

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムやアプリケーションの認証メカニズムを回避して不正にアクセスを取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスを迂回して不正アクセスを可能にする
  • 認証システムの設計上の欠陥を突いた攻撃手法
  • 正規ユーザーになりすましてシステムへのアクセスを取得

AdForestの脆弱性では、OTPログイン機能の実装における認証チェックの不備が認証バイパスを引き起こしている。この問題により攻撃者は電話番号によるOTPログインが設定されているユーザーのアカウントに対して、本来必要な認証プロセスを回避してアクセスを取得することが可能となっているのだ。

AdForestのセキュリティ対策に関する考察

AdForestの認証バイパス脆弱性は、WordPressサイトのセキュリティに深刻な影響を与える可能性がある問題だ。特にOTPログイン機能を利用しているサイトでは、攻撃者が管理者権限を不正に取得してサイト全体を制御下に置く危険性があるため、早急なバージョンアップデートが必要となるだろう。

今後の対策として、認証システムの実装における厳格なセキュリティレビューの必要性が高まっている。特にOTPなどの追加認証機能を実装する際には、バイパス可能な設計上の欠陥が含まれていないか入念な検証が求められるだろう。

WordPress向けテーマやプラグインの開発者には、セキュアコーディングガイドラインの遵守とセキュリティテストの強化が望まれる。認証機能の実装には特に慎重な対応が必要であり、脆弱性スキャンやペネトレーションテストなどの包括的なセキュリティ評価の実施が推奨されるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-12857 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12857, (参照 25-01-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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