【CVE-2024-13548】Power Ups for Elementor 1.2.2にXSS脆弱性、投稿者権限で任意のスクリプト実行が可能に
記事の要約
- Power Ups for Elementorにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- WordPress投稿者以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- 影響を受けるバージョンは1.2.2以前のすべて
Power Ups for Elementor 1.2.2の脆弱性発見
WordfenceはWordPress用プラグインPower Ups for Elementorにおいて、クロスサイトスクリプティングの脆弱性【CVE-2024-13548】を2025年1月25日に公開した。この脆弱性は、プラグインのmagic-buttonショートコードにおける入力サニタイズと出力エスケープの不備に起因しており、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーが任意のWebスクリプトを注入できる状態となっている。[1]
Wordfenceのセキュリティチームによると、この脆弱性のCVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されている。攻撃には認証済みユーザーの権限が必要であるものの、攻撃の複雑さは低く、ユーザーの操作を必要としないため、悪用される可能性が高い状態だ。
この脆弱性は、バージョン1.2.2以前のすべてのPower Ups for Elementorに影響を与えるものとされている。影響を受けるページにアクセスした際に不正なスクリプトが実行される可能性があり、早急なアップデートが推奨される状況となっている。
Power Ups for Elementorの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13548 |
影響を受けるバージョン | 1.2.2以前のすべて |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | 投稿者以上 |
発見者 | zakaria finder |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを挿入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証やエスケープ処理の不備を悪用
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性
Power Ups for Elementorの脆弱性は、プラグインのmagic-buttonショートコードにおける入力値の検証が不十分であることが原因となっている。WordPressの投稿者以上の権限を持つユーザーがこの脆弱性を悪用すると、サイト訪問者のブラウザ上で任意のJavaScriptコードを実行することが可能だ。
Power Ups for Elementorの脆弱性に関する考察
Power Ups for Elementorの脆弱性は、WordPressプラグインの開発においてセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例となっている。特にユーザー入力を処理するショートコードの実装では、入力値の検証とエスケープ処理を徹底することが求められるが、開発者の意識向上とセキュリティレビューの強化が今後の課題となるだろう。
また、WordPressのプラグイン開発者は、セキュリティガイドラインの遵守と定期的な脆弱性診断の実施を検討する必要がある。特にElementorのようなページビルダー向けの拡張機能では、HTMLやJavaScriptの入力を扱うケースが多いため、入力値の検証とサニタイズ処理の実装には細心の注意を払うべきだ。
今後は、WordPressプラグインのセキュリティ品質向上に向けて、開発者コミュニティでのベストプラクティスの共有や、自動化されたセキュリティテストツールの活用が期待される。特にElementor関連のプラグイン開発では、クロスサイトスクリプティング対策のためのガイドラインを整備し、開発者間で知見を共有することが重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13548, (参照 25-02-07).
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