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【CVE-2024-13699】Qi Addons For Elementor 1.8.7にXSS脆弱性、Contributor以上の権限で悪用可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

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    記事の要約

    • Qi Addons For Elementorにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
    • version 1.8.7以前のすべてのバージョンが影響を受ける
    • Contributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能

    Qi Addons For Elementor 1.8.7の脆弱性が発見

    WordfenceはWordPress用プラグインQi Addons For Elementorにおいて、stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング)の脆弱性を2025年2月4日に公開した。この脆弱性は入力の検証と出力のエスケープが不十分なことに起因しており、バージョン1.8.7以前のすべてのバージョンに影響を与えることが判明している。[1]

    この脆弱性は「cursor」パラメータを介して悪意のあるスクリプトを注入することが可能であり、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が悪用できる状態にある。注入されたページにアクセスした際にスクリプトが実行される可能性があり、情報漏洩やセッションハイジャックなどのリスクが存在している。

    Qodeinteractiveは本脆弱性に対し、バージョン1.8.5、1.8.6、1.8.7で部分的な修正を実施している。しかし完全な解決には至っておらず、現在も対策が進められている状況だ。NVDによる評価では、CVSSスコアは6.4(MEDIUM)とされており、早急な対応が推奨される。

    Qi Addons For Elementorの脆弱性概要

    項目 詳細
    脆弱性ID CVE-2024-13699
    影響を受けるバージョン 1.8.7以前のすべてのバージョン
    脆弱性の種類 Stored Cross-Site Scripting (CWE-79)
    CVSSスコア 6.4 (MEDIUM)
    必要な権限 Contributor以上
    修正状況 バージョン1.8.5、1.8.6、1.8.7で部分的に修正

    クロスサイトスクリプティングについて

    クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入することで、他のユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

    • ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずにHTML出力する際に発生
    • 攻撃者はユーザーのセッション情報やクッキーを盗むことが可能
    • Webサイトの見た目を改ざんしたりマルウェアを配布したりすることも

    XSS攻撃は攻撃の影響範囲が広く、ユーザーのプライバシーやセキュリティを脅かす深刻な脆弱性となる。今回のQi Addons For Elementorの脆弱性では、入力値の検証と出力のエスケープが不十分であることから、特定の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを注入できる状態にあった。

    Qi Addons For Elementorの脆弱性に関する考察

    WordPressプラグインの脆弱性は、エコシステム全体に大きな影響を与える可能性がある重要な問題だ。特にQi Addons For Elementorのような人気プラグインの場合、多くのウェブサイトが影響を受ける可能性があり、攻撃者にとって魅力的な標的となるだろう。今後は入力値の検証とエスケープ処理の強化が不可欠である。

    プラグイン開発者は、セキュリティバイデザインの考え方を採用し、開発初期段階からセキュリティを考慮したコーディングを行う必要がある。特にユーザー入力を扱う部分については、厳密な入力値の検証とサニタイズ処理を実装することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことができるだろう。

    今後はWordPressコミュニティ全体で、セキュリティ意識の向上とベストプラクティスの共有が重要になってくる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストツールの導入などが、エコシステム全体のセキュリティ向上につながるはずだ。

    参考サイト

    1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13699, (参照 25-02-08).

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