【CVE-2024-13586】WordPress用Masy Gallery 1.7でXSS脆弱性を発見、貢献者以上の権限で悪用の可能性
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記事の要約
- Masy Gallery 1.7以前のバージョンでXSS脆弱性が発見
- 貢献者以上の権限を持つユーザーが悪用可能
- 不適切な入力サニタイズにより任意のスクリプト実行が可能
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Masy Gallery 1.7のXSS脆弱性
Wordfenceは2025年1月25日にWordPress用プラグインMasy Galleryの1.7以前のバージョンにおいて、Stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング)の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は貢献者レベル以上の権限を持つ認証済みユーザーが悪用可能であり、justified-galleryショートコードを介して任意のWebスクリプトを注入できる問題が存在している。[1]
この脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4(中程度)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、この脆弱性は攻撃に特権レベルが必要であり、ユーザーの関与は不要であるが、影響範囲が変更される可能性があるとされている。
脆弱性の発見者はPeter Thaleikisであり、WordfenceのThreat IntelチームがCVE-2024-13586として追跡している。CISAの評価によると、この脆弱性の自動化された攻撃の可能性はなく、技術的な影響は部分的であるとされている。
Masy Gallery 1.7の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13586 |
影響を受けるバージョン | 1.7以前のすべてのバージョン |
CVSS v3.1スコア | 6.4(中程度) |
必要な権限レベル | 貢献者以上 |
脆弱性の種類 | Stored XSS(CWE-79) |
攻撃の前提条件 | 認証済みユーザー、特権レベルが必要 |
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Stored XSSについて
Stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをサーバーに保存し、その後他のユーザーがページにアクセスした際に実行される攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバー側にスクリプトが永続的に保存される
- 複数のユーザーに影響を及ぼす可能性がある
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される
Stored XSSはWordPressのようなCMSプラットフォームでは特に危険性が高く、ユーザー入力のサニタイズが不十分な場合に発生する可能性がある。Masy Galleryの脆弱性では、justified-galleryショートコードにおける入力値の不適切な処理により、認証済みユーザーが任意のスクリプトを実行できる状態となっている。
Masy Gallery 1.7の脆弱性に関する考察
Masy Galleryの脆弱性は認証済みユーザーのみが悪用可能であり、一般的なXSS脆弱性と比較すると影響範囲が限定的である点が特徴的だ。しかし、WordPressサイトでは複数の管理者や編集者が存在することが多く、内部犯行や乗っ取られたアカウントを利用した攻撃のリスクは決して小さくない。攻撃の自動化が困難とされている点は救いであるが、手動での攻撃には十分な注意が必要だろう。
プラグインの開発者には、ユーザー入力値の適切なサニタイズとエスケープ処理の実装が求められる。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、セキュリティチェックを厳格に行う必要があるだろう。また、WordPressコミュニティ全体としても、プラグインのセキュリティレビューの強化とベストプラクティスの共有が重要になってくる。
今後はWordPressのプラグイン開発において、静的解析ツールの活用やセキュリティテストの自動化が一層重要になると考えられる。また、コントリビューターレベルの権限を持つユーザーに対する監視や、アクセス権限の定期的な見直しなど、運用面での対策も併せて検討する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13586, (参照 25-02-08).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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