【CVE-2024-13545】Bootstrap Ultimate 1.4.9以前のWordPressテーマにLFI脆弱性、未認証での攻撃が可能に
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記事の要約
- Bootstrap Ultimate 1.4.9以前のバージョンでLFI脆弱性を確認
- 未認証の攻撃者がサーバー上のPHPファイルを含める可能性
- CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性として評価
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Bootstrap Ultimate 1.4.9のLFI脆弱性に関する警告
Wordfenceは2025年1月24日、WordPressテーマBootstrap Ultimateのバージョン1.4.9以前に、未認証のLocal File Inclusion(LFI)の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13545】として識別されており、攻撃者がパスパラメータを悪用してサーバー上のPHPファイルを不正に実行できる可能性があるのだ。[1]
この脆弱性はCVSSスコア9.8のクリティカルな評価を受けており、攻撃の複雑さは低く、特権や認証なしで実行が可能となっている。特にサーバー上でphp://filterが有効になっている場合、リモートコード実行につながる可能性があり、アクセス制御のバイパスや機密データの取得などのリスクが存在するだろう。
脆弱性の発見者であるAril Aprilioによると、この問題はパスパラメータに対する適切な制限が実装されていないことに起因している。WordPressテーマの開発者eminozlemは、この脆弱性の報告を受けて対応を進めており、ユーザーには最新バージョンへのアップデートが推奨されている。
Bootstrap Ultimate 1.4.9の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13545 |
影響を受けるバージョン | 1.4.9以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | Local File Inclusion (CWE-22) |
CVSSスコア | 9.8(クリティカル) |
攻撃の前提条件 | 認証不要、特権不要 |
想定される影響 | アクセス制御のバイパス、機密データの取得、コード実行 |
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Local File Inclusionについて
Local File Inclusion(LFI)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者がサーバー上のファイルを不正に読み込むことを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバー上の任意のファイルにアクセス可能
- 機密情報の漏洩や権限昇格のリスクあり
- 特定の条件下でリモートコード実行に発展する可能性
Bootstrap Ultimateで発見されたLFI脆弱性は、パスパラメータに対する適切な制限が実装されていないことが原因となっている。この種の脆弱性は、特にphp://filterが有効な環境では、攻撃者によるPHPコードの実行を可能にし、システム全体のセキュリティを危険にさらす可能性があるのだ。
Bootstrap Ultimate 1.4.9の脆弱性に関する考察
WordPressテーマの脆弱性は、多くのWebサイトに影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要不可欠となっている。Bootstrap Ultimateの場合、認証なしで攻撃が可能であり、かつCVSSスコアが9.8と非常に高いことから、放置すればWebサイト全体のセキュリティが危険にさらされる可能性が高いだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、WordPressテーマ開発者向けのセキュリティガイドラインの強化が求められる。特にファイルインクルージョンに関する部分では、パスの正規化やホワイトリストによる制限など、より強固なセキュリティ対策の実装が望まれるのだ。
WordPress公式のテーマレビューチームによる、セキュリティ審査の厳格化も検討に値する施策となるだろう。脆弱性の早期発見と修正を促進するためのバグバウンティプログラムの導入や、定期的なセキュリティ監査の実施など、包括的なアプローチが必要になってくる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13545, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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