【CVE-2025-0911】PDF-XChange EditorにU3Dファイル解析の脆弱性、情報漏洩のリスクで対策が必要に
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記事の要約
- PDF-XChange EditorにU3Dファイル解析の脆弱性が発見
- 情報漏洩のリスクがある深刻な脆弱性として報告
- バージョン10.4.4.392が影響を受けることが判明
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PDF-XChange Editor 10.4.4.392の脆弱性
Zero Day Initiativeは2025年2月11日、PDF-XChange EditorのU3Dファイル解析における情報漏洩の脆弱性【CVE-2025-0911】を公開した。この脆弱性は、U3Dファイルの解析処理における範囲外読み取りの問題により、リモートの攻撃者が影響を受けるシステム上で機密情報を漏洩させる可能性があるものだ。[1]
脆弱性の悪用には、ユーザーが悪意のあるページにアクセスするか、悪意のあるファイルを開くなどのユーザー操作が必要となっている。この問題は、ユーザーが提供するデータの適切な検証が行われていないことに起因しており、割り当てられたオブジェクトの終端を超えた読み取りが発生する可能性があるだろう。
CVSSスコアは3.3(Low)と評価されているものの、攻撃者が他の脆弱性と組み合わせて現在のプロセスのコンテキストで任意のコードを実行できる可能性がある。このため、PDF-XChange Editorの利用者は最新のセキュリティアップデートの適用を検討する必要がある。
PDF-XChange Editor脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0911 |
影響を受けるバージョン | 10.4.4.392 |
脆弱性の種類 | Out-of-bounds Read |
CVSSスコア | 3.3(Low) |
CVSSベクター | CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:N/A:N |
参考情報 | ZDI-25-066 |
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Out-of-bounds Readについて
Out-of-bounds Readとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲外からデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ境界チェックの不備により発生する脆弱性
- 機密情報の漏洩につながる可能性がある深刻な問題
- バッファオーバーフローなどの攻撃の一部として悪用される可能性
Out-of-bounds Read脆弱性は、CWE-125として分類されており、プログラムのメモリ管理における重要な問題の一つとして認識されている。PDF-XChange Editorの場合、U3Dファイルの解析処理において適切な境界チェックが実装されていないことが原因で、攻撃者が意図的に細工したファイルを使用して情報漏洩を引き起こす可能性がある。
PDF-XChange Editor脆弱性に関する考察
PDF-XChange Editorの脆弱性は、CVSSスコアこそ低いものの、情報漏洩のリスクを持つ重要な問題として認識する必要がある。特にU3Dファイルを扱う業務用途での利用においては、悪意のあるファイルを開かされるリスクを考慮し、ユーザートレーニングやセキュリティ対策の見直しが求められるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の検証やメモリ境界チェックの強化が重要な課題となる。特にPDFビューアは文書閲覧の基本ソフトウェアとして広く使用されているため、セキュリティ面での信頼性確保が不可欠であり、開発者側での継続的なセキュリティテストと脆弱性対策の実施が望まれる。
また、PDFファイルフォーマットの複雑化に伴い、特に3D機能などの高度な機能においてセキュリティリスクが増大している。今後はセキュアコーディングガイドラインの策定や、自動化されたセキュリティテストの導入など、より包括的なセキュリティ対策の確立が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0911, (参照 25-02-14).
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