【CVE-2025-0907】PDF-XChange Editor 10.4.0.388にJB2ファイル解析の脆弱性、情報漏洩のリスクが発生
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記事の要約
- PDF-XChange EditorのJB2ファイル解析に脆弱性
- 情報漏洩につながる可能性のある境界外読み取りの問題
- 攻撃者による任意のコード実行のリスクが存在
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PDF-XChange Editor 10.4.0.388のJB2ファイル解析の脆弱性
Zero Day Initiativeは2025年2月11日、PDF-XChange Editorの脆弱性【CVE-2025-0907】を公開した。JB2ファイルの解析における境界外読み取りの脆弱性が発見され、悪意のあるページやファイルを開くことで攻撃者による機密情報の漏洩につながる可能性があるとされている。[1]
この脆弱性は、ユーザーが提供するデータの適切な検証が行われていないことに起因しており、割り当てられたオブジェクトの終端を超えた読み取りが可能となっている。攻撃者は他の脆弱性と組み合わせることで、現在のプロセスのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があるとされている。
CVSSスコアは3.3(Low)と評価されており、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低いとされている。特権レベルは不要だが、ユーザーの操作が必要となり、影響範囲は変更されないとされている。この脆弱性はZDI-CAN-25435として追跡されていた。
PDF-XChange Editor 10.4.0.388の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0907 |
影響を受けるバージョン | 10.4.0.388 |
脆弱性の種類 | 境界外読み取り情報漏洩 |
CVSSスコア | 3.3(Low) |
攻撃の前提条件 | ユーザーによる悪意のあるページやファイルの開封 |
公開日 | 2025年2月11日 |
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境界外読み取りについて
境界外読み取りとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲を超えてデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ上の意図しないデータにアクセス可能
- 機密情報の漏洩につながる危険性
- システムの安定性に影響を与える可能性
PDF-XChange Editorで発見された境界外読み取りの脆弱性は、JB2ファイルの解析処理において適切な入力検証が行われていないことに起因している。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者は他の脆弱性と組み合わせることで、現在のプロセスのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があるとされている。
PDF-XChange Editorの脆弱性対策に関する考察
PDF-XChange Editorの脆弱性は、ユーザーの操作を必要とする点で直接的な攻撃リスクは限定的である。しかし、JB2ファイルの解析における境界外読み取りの問題は、機密情報の漏洩につながる可能性があり、組織のセキュリティ対策として早急な対応が求められるだろう。
今後はPDFファイルの解析処理全般における入力検証の強化が必要となってくる。特にJB2ファイル以外のフォーマットについても、同様の脆弱性が存在する可能性があり、包括的なセキュリティ監査の実施が望まれている。PDF-XChange Editorの開発元には、継続的なセキュリティアップデートの提供も期待したい。
さらに、ユーザー側でも信頼できない送信元からのPDFファイルを開く際には注意が必要となる。組織内でのセキュリティ教育の実施や、PDFファイルの取り扱いに関するガイドラインの整備が重要となるだろう。今後も新たな脆弱性が発見される可能性があり、継続的な監視と対策が必要である。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0907, (参照 25-02-14).
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