セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-18

【CVE-2025-25354】PHPGurukul Land Record System v1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモートからの攻撃による任意コード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Land Record System v1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• admin-profile.phpのcontactnumberパラメータが影響対象
• CVSSスコアは7.2でHighレベルの深刻度

PHPGurukul Land Record System v1.0のSQLインジェクション脆弱性

MITREは2025年2月13日、PHPGurukul Land Record System v1.0の管理者プロファイルページに存在するSQLインジェクションの脆弱性【CVE-2025-25354】を公開した。この脆弱性は/admin/admin-profile.phpファイル内のcontactnumber POSTリクエストパラメータに起因しており、リモートからの攻撃者による任意のコード実行を可能にする深刻な問題となっている。^[1]

CISAによる評価では、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、深刻度はCVSSスコア7.2のHighレベルに分類されている。攻撃者は高い特権レベルを必要とするものの、ユーザーの操作を介さずに攻撃を実行できることから、システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

この脆弱性は特にCWE-89（SQLインジェクション）に分類され、データベースに対する不正なSQLコマンドの実行を許してしまう問題だ。CVSSベクトル文字列によると、攻撃はネットワーク経由で実行可能であり、機密性、整合性、可用性のすべてに高いレベルの影響を及ぼす可能性がある。

PHPGurukul Land Record System v1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不適切な入力値の検証により悪意のあるSQLコマンドが実行可能となる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の不適切な処理によりデータベースへの不正アクセスが可能
• データの改ざんや漏洩、システムの制御権限奪取のリスクがある
• 適切な入力値のサニタイズやプリペアドステートメントで防御可能

PHPGurukul Land Record System v1.0で発見された脆弱性は、管理者プロファイルページの電話番号入力欄において適切な入力値の検証が行われていないことが原因だ。この種の脆弱性は、正規の入力フォームを介して悪意のあるSQLコマンドを注入することで、データベースに対する不正な操作を可能にする。

PHPGurukul Land Record System v1.0の脆弱性に関する考察

PHPGurukul Land Record System v1.0における今回の脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の欠如を示す深刻な問題として認識すべきだ。特に管理者用の機能に存在する脆弱性は、システム全体に重大な影響を及ぼす可能性があり、早急な対応が必要となるだろう。ユーザーデータの保護という観点からも、入力値の検証やサニタイズ処理の実装は最優先で取り組むべき課題となっている。

今後の課題として、システム開発時におけるセキュリティレビューの強化が挙げられる。特にOWASPのセキュリティガイドラインに基づいた開発プロセスの確立や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となるだろう。また、開発者向けのセキュリティトレーニングプログラムの導入も、同様の脆弱性の再発防止に効果的だ。

長期的な対策としては、セキュリティバイデザインの原則に基づいたシステム設計の見直しが必要となる。特にデータベース操作に関わる部分では、ORMの活用やプリペアドステートメントの徹底的な採用が望まれる。また、継続的なセキュリティアップデートの提供体制の確立も重要な課題だろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25354, (参照 25-02-18).

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