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公開：2025-02-18

GoogleがDart 3.7とFlutter 3.29をリリース、ワイルドカード変数の導入で開発効率が大幅に向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GoogleがDart 3.7とFlutter 3.29をリリース
• ワイルドカード変数機能の導入で開発効率が向上
• フォーマッタースタイルの刷新で可読性が改善

GoogleがDart 3.7とFlutter 3.29を発表、開発者の生産性向上に注力

米Googleは2月12日（現地時間）、プログラミング言語「Dart 3.7」および「Flutter 3.29」の新バージョンをリリースした。Dart 3.7では開発者の生産性向上を主眼に置き、ワイルドカード変数の扱いを改善することで言語の一貫性を強化している。また、Dartフォーマッターの新スタイルやアナライザーの新機能も追加されており、開発効率の向上が期待できる。^[1]

プログラミング言語Dartでは、コールバックパラメーターに使用されないものを示すためにアンダースコア（_）を使用することが一般的だった。しかし、複数のパラメーターが存在する場合、アンダースコアを複数個重ねる必要があり、コードの可読性を損なう原因となっていた。今回の更新により、すべてのパラメーターで単一のアンダースコアが使用可能となり、開発者の負担が大幅に軽減される。

新しいフォーマッタースタイルでは、引数リストに自動的にトレイリングカンマを追加する機能が実装された。この変更により、特にFlutterを使用したUI開発において、より宣言的で読みやすいコードの記述が可能になる。また、フォーマッターのページ幅設定やフォーマット除外領域の指定など、開発者からの要望が高かった機能も実装されている。

Dart 3.7の新機能まとめ

ワイルドカード変数について

ワイルドカード変数とは、関数やメソッドのパラメーターにおいて実際には使用されない引数を示すためのプレースホルダーのことを指す。以下のような特徴を持っている。

• 単一のアンダースコアで複数の未使用パラメーターを表現可能
• パラメーターとローカル変数にのみ適用される仕様
• パターンマッチングでの挙動との一貫性を確保

Dart 3.7におけるワイルドカード変数の導入は、コードの可読性と保守性を大きく向上させる重要な機能となっている。開発者は複数の未使用パラメーターに対して異なる名前を考える必要がなくなり、より直感的なコードの記述が可能になったのだ。

Dart 3.7とFlutter 3.29に関する考察

Dart 3.7とFlutter 3.29のリリースは、開発者の生産性向上に焦点を当てた重要なアップデートとなっている。特にワイルドカード変数の導入により、コードの記述がより直感的になり、開発者の負担が軽減されることは大きな利点だ。また、新しいフォーマッタースタイルの導入により、コードの可読性と保守性が向上することも見逃せない。

ただし、新しいフォーマッタースタイルへの移行には、既存のコードベースの更新が必要となる可能性がある。そのため、大規模なプロジェクトでは移行計画を慎重に立てる必要があるだろう。将来的には古いスタイルのサポートが終了する予定であり、開発チームは早めの対応を検討する必要がある。

今後は、WebAssemblyへの対応強化やビルドパフォーマンスの改善など、さらなる機能拡充が期待される。特にマクロ機能の開発中止に伴い、代替機能としてのaugmentationsやシリアライゼーション機能の強化など、新たな開発ツールの提供にも注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ Medium. 「Announcing Dart 3.7. It’s a new year and time for a new… | by Marya Belanger | Dart | Feb 2025 | Medium」. https://medium.com/dartlang/announcing-dart-3-7-bf864a1b195c, (参照 25-02-18).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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