【CVE-2024-13155】Unlimited Elements For Elementor 1.5.140以前に脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に
記事の要約
- Unlimited Elements For Elementorにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- Transparent Split Hero widgetで認証済みユーザーが悪用可能
- バージョン1.5.140以前が影響を受け手動での再インストールが必要
Unlimited Elements For Elementor 1.5.140の脆弱性発見
WordfenceはWordPress用プラグイン「Unlimited Elements For Elementor」のバージョン1.5.140以前に、認証済みユーザーによる攻撃が可能なクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見されたことを2025年2月20日に公開した。Transparent Split Hero widgetにおいて、ユーザーが入力した属性の検証が不十分であることが原因となっている。[1]
この脆弱性により、Contributor以上の権限を持つ認証済みユーザーが悪意のあるスクリプトをページに埋め込むことが可能となっており、そのページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性が存在する。脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4(中程度)と評価されている。
影響を受けるバージョンのプラグインを使用しているユーザーは、Transparent Split Hero widgetを手動で削除し再インストールする必要がある。この対応はプラグインのコードベースにwidgetが含まれていないため、通常のアップデートでは修正できないものとなっている。
脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 1.5.140以前 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
対象コンポーネント | Transparent Split Hero widget |
クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
- 埋め込まれたスクリプトは他のユーザーのブラウザで実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある
WordPressプラグインにおけるXSS脆弱性は、入力値のサニタイズや出力のエスケープが不適切な場合に発生する。Unlimited Elements For Elementorの場合、Transparent Split Hero widgetでユーザーの入力値が適切に処理されていないため、認証済みユーザーが悪意のあるスクリプトを注入できる状態となっている。
Unlimited Elements For Elementorの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに影響を及ぼす重大な問題となりうる。特にContributor以上の権限を持つユーザーが攻撃者である場合、正規のアカウントを使用して悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるため、検知が困難になる可能性が高い。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はユーザー入力値の処理に関するセキュリティレビューを強化する必要がある。特にwidgetのような追加コンポーネントは、プラグインのコードベースとは別に管理されることが多いため、セキュリティアップデートの配布方法についても検討が必要だろう。
プラグインユーザーにとっては、定期的なセキュリティアップデートの確認と適用が重要となる。また、Contributorなどの権限を持つユーザーアカウントの管理を厳格化し、信頼できるユーザーのみに権限を付与する運用が推奨される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13155, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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