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【CVE-2024-13374】WP Table Manager 4.1.3に認証バイパスの脆弱性、ディレクトリトラバーサル攻撃のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP Table Manager 4.1.3以前にディレクトリトラバーサルの脆弱性
  • 認証済みユーザーによる任意のファイル名・ディレクトリ閲覧が可能
  • JoomUnitedが脆弱性を確認し修正版をリリース

WP Table Manager 4.1.3以前のディレクトリトラバーサル脆弱性

WordPressプラグインWP Table Managerの4.1.3以前のバージョンにおいて、認証チェックの欠如による重大な脆弱性が2025年2月12日に発見された。この脆弱性により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが、wptm_getFoldersというAJAXアクションを介して任意のファイル名やディレクトリを閲覧できる状態となっていた。[1]

CVSSv3.1のスコアリングシステムでは、この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは低いと評価されている。また影響範囲は変更されておらず、機密性への影響は限定的で、完全性と可用性への影響は無しとされ、総合的な深刻度は「MEDIUM」でスコアは4.3と判定された。

脆弱性の発見者としてanhchangmutrangが報告されており、JoomUnited社はこの脆弱性に対する修正を行っている。この脆弱性はCWE-862(Missing Authorization)に分類され、認証機能の実装が不十分であることが原因とされている。

WP Table Manager 4.1.3の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13374
影響を受けるバージョン 4.1.3以前
脆弱性の種類 Missing Authorization(CWE-862)
CVSSスコア 4.3(MEDIUM)
攻撃条件 Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザー
影響範囲 ファイル名とディレクトリの閲覧が可能

ディレクトリトラバーサルについて

ディレクトリトラバーサルとは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ脆弱性の一つで、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • パス操作による非公開ファイルへのアクセス
  • システムファイルや設定ファイルの漏洩リスク
  • 認証をバイパスした情報取得の可能性

WP Table Managerの事例では、wptm_getFoldersアクションを介してディレクトリトラバーサル攻撃が可能となっており、認証済みユーザーが任意のファイル名やディレクトリ情報を取得できる状態であった。このような脆弱性は適切なアクセス制御の実装により防ぐことが可能であり、開発者はユーザー入力の適切な検証とサニタイズを行う必要がある。

WP Table Managerの脆弱性に関する考察

WP Table Managerの脆弱性は、WordPressプラグインの開発においてアクセス制御の重要性を再認識させる事例となった。特にAJAXアクションのような動的な処理を実装する際には、各エンドポイントでの適切な認証チェックと権限確認が不可欠であり、開発者はセキュリティを考慮した設計を徹底する必要がある。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査がより厳格化される可能性があり、開発者にとってはセキュリティテストの強化が課題となるだろう。特に認証やアクセス制御に関するベストプラクティスの遵守が重要であり、コードレビューやセキュリティスキャンの定期的な実施が推奨される。

また、WordPressプラグインのエコシステムにおいて、脆弱性情報の迅速な共有と修正プログラムの配布体制の整備が求められる。プラグイン開発者とWordPressコミュニティの連携を強化し、セキュリティインシデントへの対応力を高めることが、エコシステム全体の信頼性向上につながるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13374, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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