【CVE-2024-13500】WP Project Manager 2.6.17にSQL Injection脆弱性、データベースからの情報漏洩のリスクが浮上
記事の要約
- WP Project Managerプラグイン2.6.17以前にSQL Injection脆弱性
- Subscriber権限以上で機密情報の抽出が可能に
- 脆弱性はCVE-2024-13500として識別
WP Project Manager 2.6.17のSQL Injection脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「WP Project Manager」において、バージョン2.6.17以前に深刻なSQL Injection脆弱性が発見されたことを2025年2月15日に公開した。この脆弱性はorderbyパラメータに対する不十分なエスケープ処理とSQL クエリの準備不足に起因しており、CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されている。[1]
Subscriber権限以上を持つ認証済みユーザーが、既存のSQLクエリに追加のクエリを付加することで、データベースから機密情報を抽出できる可能性がある。この脆弱性は時間ベースのSQL Injectionとして確認されており、データベースの整合性に重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
脆弱性の発見者はKrzysztof Zajacで、CVE-2024-13500として識別されている。攻撃者は認証が必要であり、ユーザーの介入なしで攻撃を実行できる一方、影響は機密情報の漏洩に限定され、データの整合性や可用性への影響は報告されていない。
WP Project Manager 2.6.17の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13500 |
影響を受けるバージョン | 2.6.17以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | SQL Injection (CWE-89) |
CVSSスコア | 6.5 (MEDIUM) |
攻撃条件 | Subscriber以上の権限が必要 |
影響範囲 | 機密情報の漏洩 |
SQL Injectionについて
SQL Injectionとは、アプリケーションのデータベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の不適切な検証により、悪意のあるSQLコマンドが実行可能
- データベースの読み取り、改ざん、削除などの操作が可能
- 認証回避やデータ漏洩などの深刻な被害を引き起こす
WP Project Managerの事例では、orderbyパラメータに対する不十分なエスケープ処理が原因となっている。時間ベースのSQL Injectionは、データベースの応答時間の違いを利用して情報を抽出する手法であり、直接的なデータの取得が困難な場合でも攻撃が成功する可能性がある。
WP Project Managerの脆弱性に関する考察
今回の脆弱性は認証済みユーザーのみが悪用可能だが、多くのWordPressサイトでは新規ユーザー登録を許可しているため、攻撃のリスクは決して低くない。特にプロジェクト管理プラグインは機密性の高い情報を扱うため、SQL Injectionによる情報漏洩は深刻な影響をもたらす可能性がある。
WordPress開発者はプラグインのアップデート時にSQL関連の処理を重点的にレビューし、prepared statementsの使用やエスケープ処理の徹底が求められる。また、WordPressサイト管理者は定期的なセキュリティアップデートの適用と、ユーザー権限の適切な管理を行うことで、脆弱性の影響を最小限に抑えることができるだろう。
今後はWordPressのセキュリティガイドラインの強化や、自動化されたコードスキャンツールの導入により、同様の脆弱性の早期発見と対策が期待される。プラグイン開発者はセキュリティベストプラクティスの遵守を徹底し、ユーザーの信頼維持に努める必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13500, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- GoogleがGemini Code Assistの無料版を公開、月間18万回のコード補完と全言語サポートで開発者を支援
- サムスン電子ジャパンがSamsung Walletを国内提供開始、スマートフォン1台で財布機能を完結
- .NET Aspire 9.1が6つの新ダッシュボード機能を実装、開発者の生産性向上とリソース管理の効率化を実現
- GoogleがGoogle Voiceに通話委任機能を追加、ビジネスコミュニケーションの効率化に貢献
- 【CVE-2024-13155】Unlimited Elements For Elementor 1.5.140以前に脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に
- 【CVE-2024-13227】Rank Math SEOプラグインにXSS脆弱性、Contributor権限で攻撃可能な状態に
- 【CVE-2024-13229】Rank Math SEO 1.0.235に認証不備の脆弱性、メタデータ削除のリスクが発覚
- 【CVE-2024-13315】Shopwarden 1.0.11にCSRF脆弱性が発見、管理者権限の悪用リスクが浮上
- 【CVE-2024-13316】WordPressプラグインScratch & Winに認証回避の脆弱性、未認証ユーザーによるクーポン作成が可能な状態に
- 【CVE-2024-13343】WooCommerce Customers Manager 31.3に特権昇格の脆弱性、認証済みユーザーによる管理者権限取得が可能に