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【CVE-2024-13821】WP Booking Calendar 10.10に認証バイパスの脆弱性、予約情報の改ざんリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP Booking Calendar 10.10以前に認証後の予約操作の脆弱性
  • 未認証の攻撃者が承認済み予約を操作可能に
  • 2025年2月12日にWordfenceが脆弱性情報を公開

WP Booking Calendar 10.10の認証バイパスの脆弱性

Wordfenceは2025年2月12日、WordPressプラグイン「WP Booking Calendar」のバージョン10.10以前に存在する認証バイパスの脆弱性情報を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13821】として識別されており、未認証の攻撃者が承認済みの予約情報を不正に操作できる可能性があることが判明している。[1]

脆弱性の原因は予約後の変更時に再認証が適切に要求されない実装にあり、CVSSスコアは5.3でMedium(中)程度の深刻度と評価されている。攻撃に特別な権限は不要だが、影響は予約情報の改ざんに限定されることから、データの機密性や可用性への影響は限定的であると判断された。

この脆弱性はCWE-285(不適切な認可)に分類されており、攻撃者はネットワーク経由で容易に攻撃を実行できる可能性がある。脆弱性の発見者はAsaf Mozesで、修正パッチの適用が推奨されている。

WP Booking Calendar 10.10の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13821
影響を受けるバージョン 10.10以前
脆弱性の種類 CWE-285(不適切な認可)
CVSSスコア 5.3(Medium)
公開日 2025年2月12日
発見者 Asaf Mozes

不適切な認可について

不適切な認可とは、システムがユーザーの権限を適切に検証せずに特定の操作を許可してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 認証済みユーザーの権限チェックが不十分
  • セッション管理の不備による権限バイパス
  • アクセス制御の設計ミスによる権限昇格

WP Booking Calendarの事例では、予約情報の変更時に適切な認可チェックが行われていないことが問題となっている。この種の脆弱性は、本来アクセスが制限されるべき機能や情報に対して、未認証のユーザーや権限のないユーザーがアクセス可能になる深刻な問題を引き起こす可能性がある。

WP Booking Calendar脆弱性に関する考察

予約システムにおける認証バイパスの脆弱性は、ビジネスの信頼性に直接的な影響を与える可能性がある重大な問題だ。特に予約情報の改ざんは、サービス提供者と利用者の双方に混乱をもたらし、予約管理の正確性や効率性を著しく損なう可能性があるだろう。

今後は予約変更時の再認証プロセスの実装が重要な課題となってくる。開発者は認証トークンの有効期限管理や多要素認証の導入を検討する必要があるが、同時にユーザビリティとのバランスを取ることも重要だ。

また、プラグインの開発者には定期的なセキュリティ監査の実施やペネトレーションテストの導入が推奨される。特に予約システムのような重要な機能を提供するプラグインでは、入念なセキュリティテストと迅速な脆弱性対応の体制構築が不可欠である。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13821, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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