ハードウェア

HARDWARE

公開：2025-02-28

ローデ・シュワルツがembedded world 2025に次世代テストソリューションを出展、組込みシステムの信頼性向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ローデ・シュワルツがembedded world 2025に最新テストソリューションを出展
• 次世代オシロスコープMXOシリーズなど電子計測機器を展示
• 組込みシステム向けの包括的なテストソリューションを提供

ローデ・シュワルツの最新テストソリューション展開

ローデ・シュワルツは組込みシステム分野における電子計測ソリューションを強化し、2025年3月11日から13日までドイツ・ニュルンベルクで開催されるembedded world Exhibition & Conferenceに出展することを発表した。展示会場Nuremberg Exhibition Centerのホール4・小間番号4-218にて、エネルギー効率向上やEMC適合性実現の迅速化など、最新の計測技術を紹介する予定だ。^[1]

次世代オシロスコープとしてMXO 4、MXO 5、そしてラックマウント用に最適化したMXO 5Cシリーズを展示するほか、オシロスコープ測定結果の可視化・解析・共有を容易にする新ソリューションR&S ScopeStudioも公開される。これらの高速MXOオシロスコープは、高品質なプローブと組み合わせることでパワーエレクトロニクスの信頼性向上に貢献するものとなっている。

また新製品として、R&S ZNB3000ベクトル・ネットワーク・アナライザを発表予定であり、業界トップのダイナミックレンジと高速測定能力を備えている。さらにBluetooth関連では、R&S CMW270無線接続テストプラットフォームによるBluetooth Low Energyの新機能検証やWi-Fi 8対応デバイスの測定機能も紹介される。

embedded world 2025展示製品まとめ

EMCについて

EMCとは「Electromagnetic Compatibility（電磁両立性）」の略称で、電子機器が他の機器に対して電磁的な影響を与えず、かつ他の機器からの電磁的な影響を受けにくい特性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 電子機器から発生する電磁波の抑制と管理
• 外部からの電磁波に対する耐性の確保
• 国際規格に基づく適合性評価の実施

EMCテストは製品開発プロセスにおいて重要な位置を占めており、早期からのデバッグ実施により市場投入までの時間短縮が可能となる。ローデ・シュワルツのR&S EPL1000 EMIテスト・レシーバは、最大30MHzまでの測定に対応し、CISPR 16-1-1規格に完全準拠した信頼性の高い測定を実現している。

組込みシステム向けテストソリューションに関する考察

組込みシステムの高度化に伴い、電源からセンサ、ユーザーインターフェースまで多岐にわたる機能の信頼性確保が重要性を増している。特にパワーエレクトロニクス分野では、SiCやGaNなどのワイドバンドギャップ半導体の採用により、より精密な測定と評価が必要となってきているのだ。

今後は5G/6G通信やIoTデバイスの普及により、より高度な無線通信テストの需要が高まることが予想される。特にBluetooth Low Energyの新機能であるチャネルサウンディングのような位置測定技術は、様々な産業分野での応用が期待できるだろう。

テスト機器のソフトウェア面での進化も注目に値する。R&S ScopeStudioのような解析ツールの登場は、測定データの共有や分析の効率化を促進し、開発プロセス全体の最適化につながるはずだ。クラウドとの連携強化など、さらなる機能拡張に期待が高まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ローデ・シュワルツが組込みシステム向けの最新テストソリューションをembedded world 2025に出展 | ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000104512.html, (参照 25-02-28).

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