アウロステクノロジーズが新工法APLASシートを開発、老朽化インフラの補強工事で工期短縮とコスト削減を実現
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PR TIMES より
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記事の要約
- アウロステクノロジーズが新工法APLASシートを開発
- 石川県珠洲市の山田橋で第1号工事を完了
- 工期短縮とコスト削減を実現する橋梁補強工法
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老朽化インフラ対策の新工法APLASシートが実用化へ
三谷産業グループのアウロステクノロジーズは、老朽化インフラの補強工事における工期短縮とコスト削減を実現する新工法「APLASシート工法」を開発し、2025年1月に石川県珠洲市の山田橋で第1号工事を完了した。本工法は国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録され、技術の有効性が認められている。[1]
建設から45年が経過している山田橋は、2024年の能登半島地震による損壊はなかったものの、経年劣化による損傷が確認されており、地域住民の生活道路として重要な役割を果たしている。アウロステクノロジーズは地域の復興支援の一環として、この橋を最初の施工場所として選定したのだ。
APLASシート工法は、アウロステクノロジーズのコア技術であるプラズマ表面改質技術を活用して開発された独自の工法である。炭素繊維強化熱可塑性樹脂を使用し、従来工法と比較して施工工程を大幅に簡略化することで、作業時間を50%短縮することに成功している。
APLASシート工法の導入効果まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
工事場所 | 山田橋(石川県珠洲市馬緤町) |
橋梁諸元 | 橋長6.4m、全幅員5.0m |
施工期間 | 2024年12月22日~2025年1月18日のうち8日間 |
施工会社 | 北陸建設サポート合同会社 |
主な損傷 | 浮き、ひび割れ |
工期短縮効果 | 従来工法比50%削減(12人日から6人日へ) |
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炭素繊維強化熱可塑性樹脂について
炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)とは、炭素繊維と熱可塑性樹脂を組み合わせた複合材料のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 高い強度と軽量性を兼ね備えた先進素材
- 熱による加工や形状変更が可能
- リサイクル性に優れた環境配慮型材料
APLASシート工法では、このCFRTPに独自のプラズマ表面改質技術を適用することで、従来よりも優れた接着性と耐久性を実現している。シートの厚さは0.25mm程度に抑えられており、施工性と補強効果を両立することに成功している。
APLASシート工法に関する考察
APLASシート工法の最大の利点は、既存の炭素繊維接着工法と比較して大幅な工期短縮とコスト削減を実現できる点にある。特に人手不足が深刻な建設業界において、施工工程の簡略化は現場の生産性向上に大きく貢献する可能性を秘めている。工法の簡便さは、経験の少ない施工会社でも導入しやすいという利点をもたらすだろう。
今後の課題として、長期的な耐久性や様々な環境下での性能検証が必要となってくる。また、橋梁以外のインフラ設備への適用範囲の拡大や、より複雑な形状への対応など、技術的な進化も求められるだろう。施工実績を重ねながら、これらの課題に対する解決策を見出していく必要がある。
将来的には、プラズマ表面改質技術を活用した新たな用途開発も期待される。特に老朽化が進む社会インフラの維持管理において、より効率的で経済的な補修・補強手法の確立が望まれる。APLASシート工法の進化が、インフラ長寿命化の新たな選択肢となることを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「アウロステクノロジーズ 新工法「APLAS(アプラス)シート工法」で石川県珠洲市の道路橋を補強 | 三谷産業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000032549.html, (参照 25-03-01).
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