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公開：2025-03-03

XTC JAPAN 2025でサリバテックが優勝、唾液がん検査技術の実用化に向け大きな一歩

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• XTC JAPAN 2025の優勝企業がサリバテックに決定
• 唾液成分から6種類の癌をスクリーニング検査する技術を開発
• 米国サンフランシスコで開催のXTC世界大会に招待

XTC JAPAN 2025で次世代がん検査技術のサリバテックが優勝

XTC JAPAN運営委員会は、世界最大規模のスタートアップ・コンテスト「Extreme Tech Challenge」の日本大会「XTC JAPAN 2025」を2025年2月28日に開催した。今回で6回目となる日本大会では会場が満席となり、懇親会申込チケット150枚が完売するなど大きな注目を集めることとなった。10社の登壇企業の中から、唾液成分からがんをスクリーニング検査する技術を開発する株式会社サリバテックが優勝を果たすこととなった。^[1]

株式会社サリバテックは、人工知能と唾液を活用した独自の検査技術により、自宅や職場で手軽に実施できるがん検査の仕組みを確立しつつある。健康経営優良法人にも認定された同社は、PMDA認証の取得を目指すとともに、常温キットの開発も進行中で、来年のリリースを予定している。

XTC JAPAN 2025では、準優勝に山火事消火のための遠隔操縦重機を開発する知能技術株式会社が選出された。審査では技術的マイルストーン、技術優位性と競合防衛力、営業上の説得力、海外視点での明確性などが多角的に検討され、大きな盛り上がりを見せた。

XTC JAPAN 2025の参加企業一覧

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スクリーニング検査について

スクリーニング検査とは、疾病の早期発見や予防を目的とした検査手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 多数の対象者から特定の疾病のリスクが高い人を効率的に見つけ出す
• 比較的簡便で低侵襲な検査方法を採用
• コストを抑えながら高い精度での検査を実現

サリバテックが開発する唾液を用いたスクリーニング検査は、従来の血液検査や組織生検と比較して非侵襲的かつ簡便な方法でがんの早期発見を可能にする革新的な技術である。医療機関との連携を強化しながら、科学的根拠に基づいた信頼性の高い検査システムの確立を目指している。

XTC JAPAN 2025に関する考察

XTC JAPAN 2025での優勝企業サリバテックの技術は、医療現場に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。手軽に実施できる唾液検査による早期がん発見は、患者の生存率向上と医療費削減に貢献することが期待できるだろう。

医療機器の承認取得には厳格な審査と多くの時間が必要となるため、市場展開までのプロセス管理が重要な課題となる。国内外の医療機関や研究機関との連携を強化し、臨床データの蓄積と分析を進めることで、より精度の高い検査システムの構築が求められるだろう。

将来的には、AIによる解析精度の向上や検査対象となるがん種の拡大が期待される。グローバル展開を視野に入れた技術開発と、各国の医療制度に対応した事業戦略の構築が、サリバテックの更なる成長のカギを握ることになるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ディープテックとテクノロジーの世界的スタートアップ・コンテストXTC JAPAN 2025の優勝企業が「株式会社サリバテック」に決定！ | XTC JAPAN運営委員会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000052721.html, (参照 25-03-03).

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