株式会社アルバトロスがセルフ退職支援サービスを開始、退職代行との比較データで新たな労働環境の課題が浮き彫りに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社アルバトロスは退職代行がなくなる世の中を目指す理念のもと、2024年1月15日より自分で退職を確定させるサポートサービス『セルフ退職ムリサポ!』を開始した。開始から1年で相談者数が3,000名を超え、累計契約者数は144名に達している。^[1]

退職代行モームリとセルフ退職ムリサポ!の利用者データを比較調査したところ、セルフ退職ムリサポ!の利用者は女性が約6割を占め、退職代行利用者との比率が逆転する結果となった。年齢層では40代以上の利用者が約3割を占め、退職代行の約1割と比較して高い年齢層の利用が特徴となっている。

勤続年数の比較では、退職代行利用者の約6割が入社後半年以内に退職を決めているのに対し、セルフ退職ムリサポ!では1年以上勤務した利用者が半数を超えており、長期勤務者ほど自力での退職を望む傾向が明らかになった。

パワーハラスメントとは、職場における優位な立場を利用した、業務の適正な範囲を超えた言動により、労働者の就業環境を害する行為のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

本調査では、18時間勤務や8連勤の強要、深夜のLINE対応強制など、労働基準法に違反する深刻なパワーハラスメント事例が報告されている。退職代行サービスを利用せず自力での退職を目指す労働者でも、重大なパワーハラスメントの被害に遭っているケースが存在することが明らかになった。

セルフ退職ムリサポ!の利用者データからは、自力での退職を望む労働者の中でも特に女性や40代以上の年齢層が多いという特徴が浮かび上がってきた。この傾向は世代による価値観の違いや、キャリア形成における慎重な判断が影響している可能性が高いだろう。

一方で、勤続年数の長い労働者ほど自力での退職を望む傾向は、職場への愛着や責任感の表れとも解釈できる。しかし深刻なハラスメントや労働環境の問題が存在する中で、自力での退職にこだわることで被害が長期化するリスクも懸念されるところだ。

今後は退職支援サービスの存在を認知してもらうだけでなく、企業側の労働環境改善への取り組みを促進することが重要となる。特に若手従業員の早期離職を防ぐために、世代間のコミュニケーションギャップを埋める施策の実施が求められるだろう。

^ PR TIMES. 「退職代行モームリ退職理由・利用者データと自分で退職を伝える『セルフ退職ムリサポ!』のデータ比較 | 株式会社アルバトロスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000103965.html, (参照 25-03-04).

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