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公開：2025-03-04

aiESGが博士人材向け情報発信を開始、スタートアップでのキャリア支援を本格化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• aiESGが博士人材向けの情報発信を開始
• 株式会社ジーニーと共催でキャリアセミナーを開催
• 博士人材のスタートアップ就職支援を強化

aiESGによる博士人材採用強化とキャリア支援の取り組み

株式会社aiESGは、製品およびサービスレベルのサプライチェーンESG分析評価コンサルティング・クラウドサービスを提供するAIスタートアップ企業として、優秀な人材獲得と博士人材のキャリア課題解決に向けた情報発信を2025年3月4日より開始した。博士人材がアカデミアに限らずスタートアップでも活躍できる機会を創出することを目指している。^[1]

日本の博士号取得者の民間企業就職率は36.0%と、米国の56.2%や韓国の80.0%と比較して低い水準にとどまっている。この状況を改善するため、aiESGは社内で活躍する博士人材のキャリアインタビューを公開し、3月14日には株式会社ジーニーと共催でオンラインキャリアセミナーを開催する運びとなった。

aiESGでは現在、34名の所属メンバーのうち8名が博士号、21名が修士号を取得しており、研究を続けながら活躍するメンバーも在籍している。データサイエンティストを中心に博士人材を積極採用しており、ESGやサステナビリティ分野に高い関心を持つ人材を求めている。

aiESGの博士人材採用状況まとめ

キャリアセミナーの詳細はこちら

ESG分析評価について

ESG分析評価とは、企業の環境（Environment）、社会（Social）、ガバナンス（Governance）に関する取り組みを総合的に評価する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 製品やサービスのサプライチェーン全体を通じた持続可能性の評価
• 企業の環境負荷や社会的責任への取り組みの定量化
• 国際基準や学術的知見に基づく客観的な分析手法

aiESGは九州大学発のスタートアップとして、国連報告書代表などの国際的・学術的なESG研究成果を活用したプラットフォームを提供している。サプライチェーン全体を遡ってESG評価を行うことで、より包括的な持続可能性の分析を実現している。

博士人材のキャリア支援に関する考察

aiESGによる博士人材への情報発信強化は、日本の研究人材の活用において重要な一歩となる可能性を持っている。特に民間企業への就職率が低い日本の博士人材にとって、スタートアップという選択肢は研究スキルを活かしながら社会課題の解決に取り組める魅力的な進路となり得るだろう。

今後の課題として、博士人材の専門性をビジネスの文脈でどのように活かすかという点が挙げられる。アカデミアとビジネスの橋渡しとなるメンターの育成や、研究スキルを実務に転換するためのトレーニングプログラムの整備が必要となってくるだろう。

長期的には、日本企業全体における博士人材の活用モデルの構築が期待される。スタートアップでの成功事例を積み重ねることで、大企業を含めた産業界全体での博士人材の受け入れ体制が整備され、研究人材の新たなキャリアパスが確立されることが望ましい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「aiESG　博士人材にスタートアップでの勤務という選択肢を提案 | 株式会社aiESGのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000120780.html, (参照 25-03-04).

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